■おつかれさんの、ゆる菌ごはん~塩で熟成するお肉を味わう
最近よく、ぶらぶら歩いて、近所の「業務スーパー」に出かけます。刺身が安いのもうれしいが、肉が安いのもうれしい。
塊肉に塩をまぶして冷蔵庫で熟成させるだけなのですが、肉がやわらかくなり、味もグッと旨味が増し、焼いただけでおいしい。麹好きなので、なんでもかんでも塩麹に漬けたらおいしくなると思いこんでいるのですが、塩豚に関しては、塩だけの味がおいしいと思っております。
そういえば塩専門家の知り合いは逆に、塩だけではなく、たまに塩麹味のものを食べたくなると言ってたなぁ。そういうもんなんですねぇ。
ちまたのレストランで出している熟成肉というものは、1~2℃の温度、湿度80%前後で常に風に当てながら1カ月ほど熟成させるそうです。肉の中の酵素の働きにより、タンパク質が分解されて旨味になり、水分が抜けて柔らかいおいしい肉になるそう。
もちろん家庭でこんな手の込んだものは作れません! が、塩豚なら簡単です! 塩で雑菌を防ぎながら、冷蔵庫の中でジワジワ熟成♪ 個人的には3日目以降~5日目くらいまでがオススメです。

イラスト:おのみさ
■塩豚のつくり方
【材料】(2人分)
豚肩ロース肉(かたまり)…500g
塩…小さじ2弱

【作り方】

豚肉の水気をキッチンペーパーで取ってから塩を全体にまぶす。

新しいキッチンペーパーで豚肉をくるむ。

さらにラップでぴっちりくるむ。

ポリ袋などに入れて冷蔵庫に保存。できれば1日おきにキッチンペーパーを取り替える。
さてさて、仕込んだ塩豚をどうやって食べましょうか? まずはとりあえず、焼きましょう~♪ 肉が軟らかくなって、旨味が増しているのがわかるハズ! なんなら3日目と5日目と焼いてみて、食べ比べてくださいな!
■焼き塩豚

【作り方】

3~5mmの厚さに切った塩豚を油をひかないフライパンに並べて胡椒をひく。

弱火でジワジワ焼く。

表面が白っぽくなったら裏返し、両面色が変わるまで焼く。
もうこれだけで充分ビールがぐいぐい飲めます!! なのですが、せっかくなので簡単な炊き込みご飯も作りましょう! お肉ゴロゴロはいってますから、ご飯をアテに酒が呑めるうまさですよ♪
本当はアスパラは別で茹で、最後に混ぜ込んだ方が色がきれいなのですが、ゆる菌ごはんですし、手抜きで一緒に炊いちゃいます!
■塩豚アスパラごはん

【材料】(4人分)
塩豚…180~200g
アスパラガス…3~4本
米…2合(300g)
水…2合(380g)
醤油…小さじ2
黒胡椒…適量

【作り方】

米を研ぎ、分量の水に浸す。アスパラは硬い部分を落とし、根元をピーラーでむいて食べやすい大きさに切る。塩豚は一口大に切る。

米に醤油とアスパラ、塩豚を入れて炊飯する。

食べる直前に胡椒をひく。
他にも、根菜と一緒に煮込んでポトフ風にしたり、コトコト煮込んでゆで豚にしたり、チャーハンに入れたりと、アレンジ色々のおいしい塩豚ちゃん。