
■自律神経をすっきり整える
パソコンは、現代のビジネスパーソンには必要不可欠なもの。だが、使い方に気をつけなければ、心身のさまざまな不調の原因になることもある。内科医・脳神経内科医で、『最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方』著者の久手堅司氏は、「姿勢の悪い状態で画面を見つめ、緊張状態で仕事し続けると、交感神経が過度に優位になり、自律神経にも大きな悪影響を及ぼしてしまうと考えられます。自律神経が乱れると、疲れ・だるさや頭痛、肩こり、イライラなど、さまざまな不調が出てきます」と指摘する。
2019年1月18日(金)夜には、東京・ブックファースト新宿店で「自律神経」「骨格」「パフォーマンス」をテーマにした刊行記念トークイベントにも登壇予定の久手堅氏に、パソコン作業時に気をつけるべき「4つのポイント」について解説してもらった。
■ポイント1:正しい姿勢で座る
現代のビジネスパーソンは、1日のうち、立っている時間よりも座っている時間の方が長いという方が多くいます。そのため、「座っている状態の姿勢がどうなっているか」は、非常に重要なポイントになります。姿勢の悪さは、首・肩こりや腰痛はもちろん、疲れ・集中力低下・肥満・不安感など、さまざまな悪影響を及ぼしてしまうからです。
まずは、「正しい座り方」をご紹介しましょう〈別図版参照〉。

拡大する
正しい座り方の例(イラスト:二階堂ちはる)
(1)足首の角度、膝の角度を床に対して90度に。足先と膝の向きを正面に向けて揃え、膝のあいだはこぶし1つ分くらい空ける。