本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは107.95円↓下値メドは106.65円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
日本の経済再開のプランは?
週明けのマーケットは、リスクオンの動きが強まりました。各国で経済活動再開の動きが広がっていることが投資家心理を上向かせています。新型コロナウイルス感染第2波に対する警戒はありますが、今のところ移動制限の再強化という動きはありません。
欧州ではフランスとドイツが、ユーロ圏への経済支援策として5,000億ユーロ(5,430億ドル)にのぼる大型の復興基金の創設を提案しました。貸付ではなく供与の形であることも注目を集めています。ユーロ/ドルとってはポジティブな材料となり、ユーロ/ドルは1.09ドル台に上昇しています。ドル/円は107円台前半の取引に終始。
ドル/円の最新位置情報、5月の「勝ち組」「負け組」通貨ペア、円とユーロIMMポジション推移のグラフは「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
18日のドル/円のNY市場終値は107.30円
15日の終値に比べ0.14円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
練習は裏切らない 瀬戸大也、日本競泳男子主将
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
日本の感染抑制、入国制限の遅れで弱いウイルスが入ったことが免疫効果になった?
小売店、再開よりも自分の店が新たな感染源になる恐怖の方が大きい
ドル:
トランプ大統領「グローバリズム時代は終った」
4月米鉱工業生産▲11.2%、過去100年で最大の落ち込み
トランプ大統領「米経済、10-12月期はかなり強くなるだろう」
航空業界:
航空業界が2019年の水準に戻るには5年かかる
NY株式市場:
バフェット氏、ゴールドマン株8割売却 金融危機で出資
原油先物:
米石油会社の投資額、Q1からQ2の間に35%落ち込む
円:
GW中の日本人出国者わずか850人。成田空港は▲99.8%の記録的落ち込み
ユーロ:
EU(欧州連合)が警告「ユーロ圏の安定性が脅かされている」
ドイツ、1,000億ユーロ規模の補正予算を検討
ポンド:
BOE(イングランド銀行)が新型コロナによる英経済の後遺症を懸念。消費が元に戻らない
英自動車販売、4月は前年比▲97.3%
中国人民元:
台湾がWHO(世界保健機関)総会への参加不可に。台湾巡る米中対立激化は必至か
南アランド:
南ア政府、公的債務の持続可能性のリスクに直面。
その他:
新婚旅行でハワイ訪問カップル、自己隔離違反で逮捕される
イラン海軍、誤って自国輸送船にミサイル 19人死亡
中国、一般的な家畜や家禽ではない動物の食用を全面禁止へ
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:5月のドル/円は「円高」 投資家の3割が予想
4月末に楽天証券が実施した相場アンケートの結果によると、回答頂いた投資家4,240人のうち、約36%(1,521人)が、5月のドル/円は「円高に動く」と考えていることが分かりました。

一方「円安に動く」と考える投資家の割合は最も少ない約23%(993人)。最も多かったのは「動かない(わからない)」の約41%(1,726人)でした。
114.55円 : 2018年 高値
113.82円 : 2018年 12月 高値
112.40円 : 2019年 高値
112.22円 : 2020年 高値 (02月20日)
111.71円 : 03月 高値 (03月20日)
109.38円 : 04月 高値 (04月06日)
108.93円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.35円 : 第2レジスタンス
108.20円 : 2019年 中心値
107.77円 : 05月 高値 (05月11日)
107.76円 : 第1レジスタンス
107.30円 : 5月18日 終値
107.18円 : ピボット
106.88円 : 05月 中心値
106.70円 : 2020年 中心値
106.59円 : 第1サポート
106.00円 : 第2サポート
105.98円 : 05月 安値 (05月06日)
105.41円 : 第3サポート(LBO)
101.17円 : 2020年安値(03月06日)
100.07円 : 2016年 09月 安値
99.53円 : 2016年 08月 安値
「勝ち組」「負け組」通貨ペア(5月1日 ~ 5月15日)

5月、最もパフォーマンスが良い(上昇した)通貨ペアはメキシコペソ/円の2.95%。原油価格の反発上昇が追い風になりました。メキシコ中銀は50bp利下げしましたが、インフレを暴走させずに景気を刺激するために妥当な利下げ幅であるとマーケットは前向きに受け止めています。
パフォーマンスが悪かったのは、マイナス金利導入が検討されているNZドル。NZドルが高金利通貨だったのは今は昔のことになりました。EUとの貿易交渉交渉が暗礁に乗り上げて、合意なき離脱の不安が高まっているポンドも弱い。英国は新型コロナ感染者数が減らず、経済再開が欧州のドイツなどに比べて遅れる可能性があります。ユーロ対ポンドの動きにも注目。
IMMポジション推移(円、ユーロ)(2018年5月 ~ 2020年5月)


CFTC(全米先物取引委員会)が発表するシカゴIMMの通貨先物ポジション状況は、円が27,937枚の「ロング(約33億ドル相当のドルショート/円ロング)」。ユーロは78,140枚の「ショート(約98億ユーロのユーロロング/ドルショート)」。
経済指標:米雇用統計


BLS(米労働省労働統計局)が5月8日に発表した雇用統計によると、4月の非農業部門雇用者数は2,050万人減少しました。減少幅は戦後最大で2011 年 2 月以来の低水準。失業率は14.7%まで上昇。アメリカの労働者の6人に1人以上が職を失った計算になります。それでもまだピークを打ったわけではない。カプラン・ダラス連銀総裁によると、「最悪はこれからやってくる」。米国の失業率が20%以上になる日がやってくるかもしれません。
一方で4月平均労働賃金は、前月比4.7%、前年比7.9%に急上昇。しかし、これは低賃金の労働者が大量に解雇されたせいで平均値が上がっただけで、労働条件が良くなったわけではありません。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)