本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは108.35円↓下値メドは106.71円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
「FX初心者はドル/円がオススメ」はうそ
7日(火曜)のドル/円は、安値107.25円、高値107.79円。前日の安値(107.26円)とほぼ同水準で下げ止まり、前日の高値(107.77円)とほぼ同水準で頭を押さえられて、終値は107.54円。
マーケットでは全体的なドル安(ユーロ高、ポンド高)が進行中。
ドル/円は「FX初心者にオススメ」とよく言われますが、本当ですかね。動かなければ何もできないです。下半期はドル/円以外の通貨ペアにも目を向けてはどうでしょうか。
2020年上半期の「勝ち組」「負け組」通貨ペアは?「今日の注目グラフ」をご覧ください!
毎ヨミ!FXトップニュース
7日のドル/円のNY市場終値は107.54円
前営業日の終値比+0.14円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
「売ったり買ったりではなく、大体の方針を決めて、買うときは買うことだ」- 石田禮助(出典「粗にして野だが卑ではない」城山三郎著)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
ブラジルのボルソナル大統領がコロナ感染「体調はいい」
ブラジルの人口は世界約2.7%。しかしコロナ死者数では世界の10%
中南米の新型コロナ感染者、1カ月で3倍
ドル:
バイデン氏が大統領選で勝利の確率63%に上昇
メスター連銀総裁「マイナス金利は望んでいない」
FRB(米連邦準備制度理事会)「YCC(イールドカーブ・コントロール)導入、急がない」
ユーロ:
マクロン大統領の与党、2017年に得た地盤の大部分を失う
メルケル首相「欧州復興基金、今夏の合意を目指す」
ポンド:
たった一週間でサービス業中心に新たに5,000人が失業。倍になる可能性も
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)7月政策会合、政策金利を0.25%に据え置き
RBA「完全雇用へ進み、インフレが2~3%で持続可能になるまで利上げしない」
中国人民元:
120兆円近い中国4大銀行のドル資金にリスク 米国の対中制裁法案で
スイスフラン:
6月製造業PMI(購買担当者景気指数) 41.9 予想下回る
その他:
カニエ・ウェストが米大統領選への出馬表明 イーロン・マスクが全面的支援
米過激勢力の新潮流「ブーガルー」 公権力を嫌悪し武器を愛好
イラン核施設で「事故」 汚染なしと発表
ポリ袋は衛生的!ポリ袋は繰り返し使用のエコバッグより、都度使用で清潔
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:7月のレンジ予想:104.17円から111.73円
113.61円 : 第3レジスタンス(HBO)
112.40円 : 2019年 高値(19年04月24日)
112.22円 : 2020年 高値(20年02月20日)
111.73円 : 第2レジスタンス
111.71円 : 03月 高値(03月24日)
110.29円 : 01月 高値(01月17日)
109.85円 : 06月 高値(06月05日)
109.83円 : 第1レジスタンス
109.38円 : 04月 高値(04月06日)
108.20円 : 2019年 平均値
108.09円 : 05月 高値 (05月19日)
107.95円 : ピボット
106.70円 : 2020年 平均値
106.36円 : 04月 安値(04月29日)
106.07円 : 06月 安値(06月23日)
105.98円 : 05月 安値 (05月06日)
104.17円 : 第2サポート
102.27円 : 第3サポート(LBO)
101.17円 : 2020年 安値(20年 03月09日)
100.07円 : 2016年 09月 安値
99.53円 : 2016年 08月 安値

今日の注目グラフ
2020年 上半期 ベスト&ワースト 通貨ペア(対円ベース)

2020年上半期で、もっともパフォーマンスが悪かった、「負け組」通貨ペアは、「南アランド/円」(対円ベース)。1月2日に南アランドを対円で買い、6月30日に売り戻したとしたら、19.7%の損失を出したことになります。(※)
パフォーマンスが悪いのは、南アランド/円に限らず、メキシコペソ(▲18.4%)やトルコリラ(▲13.8%)も同様で、日本人投資家が愛する「スワップ御三家」が全滅。新型コロナウイルスのパンデミックによる世界同時不況が景気動向に敏感な新興国のダメージとなりました。今は、コロナ感染が欧州から新興国へと広がっていて、経済がさらに悪化する懸念が高まっています。
2020年 上半期 ベスト&ワースト 通貨ペア(対ドルベース)

2020年上半期で、もっともパフォーマンスが良かった「勝ち組」通貨ペアは「ドル/カナダ」。1月2日にドル/カナダのロングポジション(ドル買い/カナダ売り)をつくったとしたら、6月30日までに4.62%の収益が出たことになります。(※)
反対の見方をすると、それだけカナダがドルに対して弱くなったということになります。
一方で、最もパフォーマンスが悪かった「負け組」通貨ペアは「ポンド/ドル」の▲6.42%。これも逆に言えば、ポンドがドルに対して弱くなったということ。対ドル全体では、ポンドが最大の「負け組」ということになります。英国はブレグジットにまつわるEU(欧州連合)との貿易交渉が難航しているうえに、新型コロナ後の経済再開が欧州と比べて大幅に遅れるなど、ポンド安になる要因は多くあります。ちなみに同期間のドル/円のパフォーマンスは▲0.64%、ユーロ/ドルは0.10%と小動き。
FX取引のメリットは、売りも買いもできることです。ポンド/ドルを「買って」いたなら損失ですが、逆にポンド/ドルを「売って」いたなら収益になりました。方向は大事です。しかしそれと同じくらいどの通貨を選ぶかということも重要。ドル/円だけに固執していると、大きな収益チャンスを逃してしまうでしょう。
(※)始値と終値を用いて計算した値であり実際の損益を保証しているわけではありません。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)