本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは105.59円↓下値メドは103.49円今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
年末大安売り!
トルコリラの下落が止まりません。トルコリラ/円は、今週ついに1リラ=13円を抜けて、29日(木曜)には12.46円まで下落。対ドルでは1ドル=8.30を超えてリラ安。
リラ安の理由は大きく3つあります。
第一はCBT(トルコ中銀)の金融政策に対するマーケットの不信感。CBTは今月の会合で、政策金利を10.25%に据え置きました。12.0%の利上げを予想していた市場は失望。金利があまりに高すぎると経済活動に支障が出るという心配はわかりますが、「リラ安で輸出を増やす」という発言は本質からずれているように思えます。金融政策に対する政治介入を嫌って、投資マネー離れが進んでいます。
それ以上に深刻な理由とは? 「今日の注目通貨」をご覧ください
毎ヨミ!FXトップニュース
29日のドル/円のNY市場終値は104.62円
前営業日の終値比+0.29円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
人は大抵の場合、自分の自尊心を満たすために行動する
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
インドの新型コロナ感染者は6,300万人超か 公式発表の約10倍に
スイスも移動制限発令
ドル:
アトランタ連銀「米経済の見通しは、夏以降さらに不透明になった」
トランプ大統領、「ドル売り介入」も検討か
米大統領選:
民主党勝利で、コロナ後の景気大反発を期待
米大統領選挙でドルが「政局化」するおそれ
期限前投票が記録的なペース 先週末時点ですでに4930万人が投票終える
有権者の62%「国は誤った方向に進んでいる」59%が「政府のコロナ対策を評価しない」
ユーロ:
トランプ大統領、EU(欧州連合)が対米関税なら「さらに強烈な反撃」 報復示唆し圧力
ECB(欧州中央銀行)が四半期毎為替介入データを定期公表へ
ポンド:
ブレグジット交渉は延長 期限は一応10月末だが11月も継続か
英政府のコロナ休業対策で賃金の最22%を補助 これまでは80%
豪ドル:
中国、オーストラリア産の綿花 購入しないよう指示
原油先物:
OPEC+(石油輸出国機構+)、1月の減産緩和は延期も 「世界の原油需要の回復、予想より遅い」
その他:
ニューヨーク治安悪化 殺人件数は前年比75.9%増加。
アメリカ史上最高の約1トンの覚醒剤を押収 ロサンゼルス東部で
主要指標終値

本日の注目通貨
トルコリラ/円:
リラ安の第2の理由は対米関係の悪化です。トルコはNATO(北大西洋条約機構)の一員であるにもかかわらず、ロシアのミサイル防衛システム(S400)を導入。米国は怒り心頭で、(ロシアへの情報漏洩防止のため)トルコへの最新兵器の供与を停止しただけでなく、国際機関のトルコ向け融資禁止の要求、米国内のトルコ資産の凍結など、今後一段と厳しい経済制裁を科す可能性があります。
かといって、トルコとロシアの仲が良いわけでもなく、シリア地域での停戦合意が破棄されて両国の軍事衝突は時間の問題といわれています。
第3の理由は欧州との関係悪化。特にフランスとは宗教問題を巡り対立しています。フランスはトルコ大使を召還しました。もちろん新型コロナも深刻で、トルコにおける感染死者数は日本の5.5倍以上の1万人を突破しています。
この環境で、トルコに対する投資を控える動きが強まっています。リラ下落は、投機売りではなくファンダメンタルズに基づいた投資縮小です。

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)