本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは104.76円↓下値メドは103.71円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
We Are Never Ever Getting Back Together
12月9日(水曜)のドル/円は円安。104.16円でオープンして、欧州時間に104.05円まで下げましたが103円台は回避。安値が104円台だったのは5営業日ぶり。
ポンド/円は大きく動いていますが、方向感が出ていません。 この日は139.11円でオープンしてから、139.00円を安値に140.33円まで上昇。終値は139.71円。
今月終了するブレグジット移行期間終了を目前にして、英国とEU(欧州連合)は、事務レベルでの交渉ではまとまらず、高度の政治決着で解決されることになりました。ジョンソン英首相とフォン・デア・ライエン欧州委員長の会談結果が近く発表される予定。マーケットの予想では、大筋合意のうえ週末までに文書をまとめるか、そうでなければ協議続行を表明するというもの。合意なき離脱という「最悪の事態」は回避するだろうと楽観的です。ポンドの動きにもそれは表れていて、悪いニュースより今は良いニュースにより敏感に反応、神経質ながらも押し目買いスタンス。
しかし、ジョンソン首相は本当に合意したいのか?ジョンソン氏はEU(欧州連合)離脱をスローガンに掲げて首相になった人物です。交渉で妥協してしまうと、離脱派からの支持を失い、自らの政治生命は危うくなる。
それならば、いっそご破算にして責任を全てEUのせいにしてしまったほうが、支持が得られるかもしれない。英国の経済ダメージをできるだけ少なくしながらも、英保守党内での自分の権力を最大化するには何がベストかを考えている真っ最中です。選択肢として合意なき離脱もまだ残っています。
主要指標 終値

9日のドル/円のNY市場終値は104.23円
前営業日の終値比+0.08円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の注目通貨
ユーロ/円、ポンド/円
EUは、サミット(首脳会議)を開催中です。発表によると、ブレグジットは討議しないということです。ブレグジットはもはやEUにとって重要な問題ではないのか、それとも合意することが前提となっているのか。楽観にも悲観にも解釈できます。
英国がブレグジット(EU離脱)することに伴い、英国とEUは新たに通商条約を結ぶ必要がありますが、交渉は難航しています。漁業権、紛争処理、公平な競争条件の保証などの分野で合意できるか、現時点も不透明で、これを巡るニュースでポンドが上下しています。
そして、今夜は2020年最後のECB会合。ECBは最近のユーロ高を快く思っているはずがなく「口先介入」の可能性もありえます。


◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
(荒地 潤)