今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは115.35円↓下値メドは113.55円[中国] 中国の経済成長、人口高齢化と生産性の低下で今後20年間は期待外れに
[インフレ] 消費者の支出パターンが平常に戻ればインフレも落ち着く
[中央銀行] NZ準備銀行、利上げサイクルを2023年半ばまで続ける考え
2日(水曜)のドル/円は4営業日連続で「円高」。
24時間のレンジは114.15円から114.80円。値幅は0.65円。
2022年の23営業日目は114.65円からスタート。
上値の重さは変わらず、東京時間の昼過ぎにつけた114.80円が高値。高値が115円に届かなかったのは5営業日ぶり。
海外時間に入り、114.55円(200時間移動平均)を抜けてからは下落が加速。ADP発表による1月の雇用データは▲30.1万人で、予想より50万人も少なかったこともあって、夜遅くには114.15円まで下落して安値をつける。ただ、明日の雇用統計を確認したいこともあり113円台トライには慎重。終値は114.43円(前日比▲0.27円)
レジスタンスは、114.73円(200時間移動平均)、115.00円。
サポートは、114.00円、113.47円(24日安値)。
2日のユーロ/円は横ばい。24時間のレンジは129.04円から129.47円。
ユーロ/ドルとドル/円の動きに挟まれた、ユーロ/円は強い方向感を出せない。ただ、下方向はしっかりとしてきて、東京時間夜の初め頃につけた129.04円が安値。
レジスタンスは 130.00円から131.20円。
サポートは、128.90円(200時間移動平均)、128.40円(1月24日安値)。
2日のユーロ/ドルは「ユーロ高」。24時間のレンジは1.1266ドルから1.1330ドル。
短期的には1.12ドル台が底固いイメージ。東京時間夕方につけた1.1266ドルが安値。欧州の1月消費者物価指数が+5.1%と過去最大水準まで上昇したことで明日会合を開くECB(欧州中央銀行)の対応に関心が集まるなかで、夜遅く高値となる1.1330ドルまで上昇しました。終値は1.13060ドル(前日比+0.0032ドル)。
本日は2022年最初のECB理事会が開かれます。政策金利は据え置き、金融政策に大きな変更はないと予想ですが、問題はインフレ率。
ECBは、APP(量的緩和プログラム)は年内一杯継続し、政策金利は2023年まで据え置きというのが現在の政策方針。しかし、マーケットはすでに年内2回近くの利上げを織り込み始めています。マーケットの先走りに対するラガルド総裁の対応(認めるか、否定するか)に注目が集まります。FRB(米連邦準備理事会)のようにハト派からタカ派へ豹変しても不思議ではない。
日銀ほどではないですがECBも、輸出に有利という理由で「ユーロ安」を支持してきました。しかしインフレ率が過去最大まで上昇する状況では、輸出支援よりもインフレ抑制優先順位が高くなるのは仕方がない。これ以上輸入インフレを悪化させるユーロ安をECBは望まないはずです。


主要指標 終値

今日の為替トレッキング
今日の一言
成功するためには、天才である必要はないし、先見の明を持つ必要もない。大学を卒業している必要すらない。
You Really Got Me
ほんの数カ月前までは緩和縮小さえ躊躇していたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長ですが、今では緩和縮小を倍速ペースで進めるだけではなく、利上げも肯定。さらには年内にバランスシート縮小を開始するまで「タカ派」に変身しました。
マーケットはFRB2022年の利上げを、5回 x 0.25パーセントまで織り込んで動いています。「最大7回の可能性」を予想する米銀も出ています。昨年9月FOMC(米連邦公開市場委員会)の時点ではメンバーの半数しか利上げを予想していなかった。時代は変わりました。
FRBの金融政策は、雇用安定よりも物価安定を重視する方向に完全に切り替わりました。FRBは完全雇用をほぼ達成したと判断しているので、失業率や就業者数が多少悪化したところで、それは単なるノイズとして片付けられるでしょう。利上げを延期することはない。
雇用促進とインフレ対策のトレードオフ(失業率を低めようとすれば物価の上昇圧力が強まり、物価を安定させようとすれば失業率が高まる)において、インフレが可処分所得を圧迫し、政策が支援すべき人々にダメージを与えているかどうかが、FRBの判断基準。米国経済はもう十分に回復したので、これ以上流動性を増やすのは適当ではないとの結論に至ったのです。
FRBは、今年すべての会合で利上げする可能性を否定していない。

今週の 重要経済指標

今日の注目通貨:ユーロ/円
予想レンジ ↑129.61円 ↓127.61円
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は128.61円。
128.61円より上ならばユーロ買いが優勢、128.61円より下ならばユーロ売りが優勢。
2022年現時点の高値は131.60円、安値は128.25円。平均値は129.92円。
1日の最大値幅は1.48円、平均値幅は0.84円。
2022年の値幅は3.35円。
2021年の終値(130.96円)に比べて1.86円のユーロ安。
131.60円 : 01月 高値
130.32円 : 01月 61.8%
129.99円 : 第4 レジスタンス(HBO)
129.92円 : 01月 平均値
129.61円 : 第3 レジスタンス
129.53円 : 01月 38.2%
129.23円 : 第2 レジスタンス
129.11円 : 第1 レジスタンス
128.61円 : ピボット
128.25円 : 01月 安値
128.11円 : 第1 サポート
127.99円 : 第2 サポート
127.61円 : 第3 サポート
127.22円 : 第4 サポート(LBO)

2022年 ユーロ/円データ

(荒地 潤)