今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは118.75円↓下値メドは115.25円[米中関係] バイデン政権は、トランプ時代よりも米国の知的財産の保護に熱心
[ESG] 原発と天然ガスを持続可能エネルギー源として分類するEUに批判集まる
[新コロ] オミクロンの感染力の強さはゼロコロナ政策をとる中国経済の脅威
11日(金曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは116.10円から117.36円。値幅は1.26円。
2022年の50営業日目は116.11円からスタート。安値は東京時間朝につけた116.10円で、その後は全く下がることなく上を目指す。1月4日の高値116.35円を超えてもスピードが弱まることなく、NY時間に116円台を通り抜け、明け方には2017年1月以来約5年ぶりとなる117.36円をつける。円安勢力を保ったまま終値は117.29円(前日比+1.16円)。
この上は118.60円まで大きなレジスタンスはない。118.60円は、2017年1月3日につけた高値。米大統領選で勝利したトランプ氏が正式に大統領に就任する前の高値だから、トランプ大統領在任中の4年間、さらにバイデン大統領になってから一度も破られていない強力なゾーンだ。
14日の東京市場朝のドル/円は、さらに117.50円台まで上昇している。3月末までのあと3週間で118.60円に到達する可能性は十分ある。もっとも時系列で見るならば、当時のドル/円は118.60円をピークにその後1ヵ月で350ポイントも下落した。急騰のあとの急落リスクにも注意したい。
ウクライナ戦争が引き起こしたエネルギー価格高騰は長期化するおそれがある。

主要指標 終値

今日の為替ウォーキング
今日の一言
成功できる人というのは、結局、行動力があるかどうかだ。そして、行動力とは改善する力だ
I Want You, I Need You, I Love You
今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される。米国は新型コロナの感染拡大で2020年3月に緊急利下げに踏み切った。それからちょうど2年、今回の会合でFOMCは利上げサイクルに入ることを正式に表明する。
セントルイス連銀のブラード総裁は7月1日までにFF金利を1.0%まで引き上げるべきと主張している。つまり、7月までにFOMCは 3月、5月、6月のたった3回で政策金利を1.00%引き上げるということだから、今回を含めて0.5%の利上げを想定しているということだ。FOMCが、利上げサイクルを通常の0.25%ではなく0.5%から始めることになれば、FRB(米連邦準備理事会)のインフレ討伐の強い意志を示すことになる。
一方で、FRBは実質的にはまだ「量的緩和」政策を続けているのだから、利上げよりもまずはバランスシート縮小に着手するべきだとの意見もある。利上げとバランスシート縮小の規模や速度についてはまだはっきりしないが、FRBが金融引き締めの方向に向かって進んでいることだけは確かだ。
マーケットは、ドルアセットのこれ以上の高パフォーマンスを追求するより、出遅れていた市場の、たとえ普通のパフォーマンスでも魅力的に見えるアセットへ分散化を検討していた。欧州がその最有力候補だったが、ウクライナ戦争の発生によって停止してしまった。
今週の 重要経済指標

今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑119.24円 ↓114.13円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は116.69円。
116.69円より上ならばドル買い優勢、116.69円より下ならばドル売り優勢。
120.22円 : 第4レジスタンス(HBO)
119.24円 : 第3レジスタンス
118.61円 : 2017年 高値
118.27円 : 第2レジスタンス
117.96円 : 第1レジスタンス
117.36円 : 03月 高値
116.69円 : ピボット
116.32円 : 03月 61.8%
116.00円 : 03月 平均値
115.68円 : 03月 38.2%
115.41円 : 2022年 平均値
115.41円 : 第1サポート
115.11円 : 第2サポート
114.65円 : 03月 安値
114.13円 : 第3サポート
113.47円 : 2022年 安値
113.15円 : 第4サポート(LBO)

(荒地 潤)