経営情報のアップデートでEV事業に楽観見通し、初年度に粗利益率10%達成も
現地コード 銘柄名 01810小米集団
(シャオミ)
株価 情報種類
16.66HKD
(4/25現在)
BOCIは、小米集団が4月23-24日に開催した「インベスター・デー」において、電気自動車(EV)事業に関する同社の強気のガイダンスと壮大な青写真を共有した。雷軍会長によると、EV第1号「SU7」の受注は4月20日までに7万台(3月28日に予約開始)。
「SU7」の確定済みの受注台数は4月20日までに7万台。
「SU7」標準版とMax版の納車は当初予定の4月末より早く、同月18日に始まった。6月には月間1万台超の納車を目指す方針。多数のサプライヤーと連携し、EV工場第2期を含めた生産増強を急ピッチで進めている。EV工場を見学したBOCIは高度な自動化や組織化などの点で、新規参入とは思えないレベルだったと報告している。
同社はEVの販売店舗数を2024年末までに46都市219店舗に拡大する計画。サービスセンターも82都市139店舗に広げる。また、これとは別に、2024-26年には計1万の新規小売店舗を開業する計画。ショッピングモールからの引き合いも多く、30%の賃料値引きを提示されたケースもあるという。
BOCIは2024-26年のEV販売台数見通しを10万台、19万台、27万台に上方修正。EV部門の粗利益率に関する予想を8.8%、13.3%、15.3%(修正前はマイナス4%、7%、13%)に引き上げ、2024年にはガイダンスの5-10%をさらに上振れる可能性もあるとした。
販売台数の上振れと上位のMax版の人気を受け、BOCIは向こう3年間の予想売上高を各3%ずつ増額修正。調整後EPS(1株当たり利益)に関する予想も4%、14%、10%増額し、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。レーティング面の潜在リスク要因としては、ファーウェイを含む国内勢との競争激化、地政学リスク、インド政府との課税絡みの対立、EV生産増強の予想外の遅れなどの可能性を挙げている。
(Bank of China int.)