今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは156.00円↓下値メドは153.50円アベノミクス:日本の政治には構造改革を断行する意思が欠けていた
インフレ:その人が何を買うかによってインフレの認識も違ってくる
貿易:トランプ大統領、USMCA再交渉の考え
インフレ:米国はインフレが上昇したが成長も最大。ドイツは高インフレでゼロ成長
増税:英政府:キャピタルゲイン税を39%に引き上げを検討
前日の市況
1月27日(月曜)のドル/円相場の終値は154.52円。前日終値比1.42円の「円高」だった。
リスクオフの動きが強まる中でドルロング・ポジションの解消が進み、ドル/円は一時153円台まで下落して年初来安値をつけた。

2025年19営業日目は155.70円からスタート。トランプ大統領の関税政策がドルのセンチメントを悪化させた。トランプ大統領は不法移民問題を巡り、コロンビアに対して関税を発表した。コロンピアもこれに対して報復関税の可能性を示すなど関税のエスカレートが嫌気されてドル/円は155円台半ばまで下落した。
もっともその後、関税は保留になった。交渉次第で関税は回避できることが分かり、トランプ政策に対する過剰な懸念がやわらいだ。東京時間夕方には156.25円まで円安に戻る場面もあったが先週末の高値(156.57円)には届かなかった。
海外市場では、株式市場のリスクオフで相場が円高に動いた。中国のスタートアップ企業DeepSeek(ディープシーク)が、低コストの生成AIモデルを発表したことで、投資家は米国企業のAI関連投資のリターンに疑問を持ち始めた。米株式市場ではエヌビディアをはじめとしたテクノロジー株が大幅安となり、AIブームを支える電力会社など周辺銘柄にも影響が及んだ。
ドル/円は156円台で取引されていたが、夜の初め頃には12月18日以来の安値となる153.72円まで大幅に下落した。その後はダウ工業株30種平均が回復したことに連れて154円台半ばに戻して引けた。
今週前半のドル/円 サポートとレジスタンス、ブルベア転換点
レジスタンス:
158.09円 01/15
156.75円 01/23
156.57円 01/24
156.25円 01/27
サポート:
153.72円 01/27
153.34円 12/18
153.16円 12/17
152.45円 12/13
短期:【円高】高値と安値の50%=153.30円

1月2日から1月27日までのドル/円のレンジは153.72円から158.87円。
レンジ幅は、5.15円。
高値と安値の50%(中間点)は、153.30円。
現在のレートは中間点よりも「円高」。
主要指標 終値

今日の為替ウォーキング
今日の一言
ギャンブラーなら誰でも生き残るすべを知っている。どのカードを捨てて、どれを残すのか。どんなひどい手でも勝つことがある、どんなに良くても負けるときもある
Crying In The Rain
日本銀行は今月、政策金利を0.25%引き上げ0.5%とすることを決定した。この0.5%という水準は、2008年以来、17年ぶりのことになる。当時の福井俊彦日銀総裁が、物価高などを背景に前年の2007年2月に政策金利を0.5%に引き上げたが、リーマンショックによって、わずか1年8カ月で0.5%時代は幕を閉じた。バブル崩壊後の最高水準になる。
マーケットの関心は「その次」、すなわち過去30年で最高水準となる0.75%への利上げは、いつになるのかということだ。植田和男総裁は、今後も追加利上げの意向を示しながら、「今回の利上げでどのような影響があるのかを丁寧に見ていきたい」と述べている。
普通に考えれば、次の利上げまで半年、つまり夏以降ということになるだろう。
しかし、日銀の利上げはしばらくないとの認識が広がるならば円売りに安心感がでる。ドル/円が再び160円を目指す動きになれば、日銀に早期利上げを促す結果になるかもしれない。
ドル/円については、FRB(米連邦準備制度理事会)政策も重要だ。米国では、トランプ大統領の政策が米国のインフレを再び燃え上がらせた場合FRBの政策が年内に、利下げから「利上げ」へ方向転換するとの予想もある。「日銀は利上げしない、FRBは利上げする」という構図のもとでは円安相場が終わることはないだろう。
今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される。


今週の注目経済指標

今日の重要ブレークアウトレベル

(荒地 潤)