2025年2月末時点の保有額:70万1,573円

 2月は中国株が絶好調でした。米国株・欧州株は中旬まで好調でしたが、いくつかの経済指標が軟調で、カナダ・メキシコへの関税が3月4日に発動というニュースが流れて株価は大きく崩れました。


 米国株がらみの投資信託が大きく値崩れしたため、久しぶりに保有額が前月比マイナスです。

残念だけれど、投資をしているとこういうことは、ままあるもの。動じずにコツコツとポイントで投資を続けていきます。


 もともと大統領選挙の翌年の2月中~下旬は株価が下がりやすいアノマリーがあり、短期投機筋のショートの支援材料もありました。


 しかし、カナダ・メキシコが中国に対して米国と同等の関税を課し、中国→カナダ・メキシコ→米国という迂回ルートをふさぐことで、関税は延期・撤廃になるという話が、米国時間の2月28日に浮上しています。


 保有投資信託の2月の運用損益÷前月末残高の月間騰落率はマイナス6.10%となり、 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・プラス・オールカントリー) のマイナス4.78%を下回りました。連載開始からのトータルリターンは+113.13%で、 e MAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の+59.36%を大幅にアウトパフォームしています。


 トランプ大統領は株価を非常に気にするので、経済に大きな悪影響が出るような措置は回避されると個人的には考えており、3月は堅調な1カ月だと予想&期待したいところです。


2025年2月末時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

久しぶりのマイナス!何が起こった?!まつのすけのポイント投資&投資信託だけで、目指せ100万円!
2025年2月時点のエリア別ポートフォリオ

 2月は中国株・香港株を中心に購入し、株価上昇の流れに乗れました。習近平(シー・ジンピン)主席が民間企業の経営者と会合を持ち、アリババ(Alibaba)の共同創業者であるジャック・マー氏も表舞台に出るなど、民間企業への締め付けが緩和されるシグナルが出ています。


 その他、ベトナム株も下落はしましたが、米国株よりは堅調でした。現時点ではトランプ関税の対象として、存在感が薄いことが奏功しているかもしれません。さらにウクライナ・ロシアの停戦期待からか、欧州株も堅調です。


 日本株は日本銀行の金融引き締め姿勢が緩和されない限り、軟調なパフォーマンスが続くと考えています。

3月は米国株・中国株に期待しています。


2025年2月末時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

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2025年2月時点のタイプ別ポートフォリオ

 2月はリバランスし、中国株、ゴールド(レバレッジ投信の一部)の組入比率を上げました。1月にも述べましたが、今年は中国・香港株の復活を予想しています。


 米国株は軟調な展開で、とりわけグロース株が大きく崩れ、バリュー株優位の展開でした。しかし、売ったのは大口ではなく、個人投資家中心だったことが、観測されています。


 米国の個人投資家の心理動向を示す「AAII ブルベア指標」は、マイナス40%未満まで低下しました。過去この現象発生時、S&P500種指数は1年後10回中9回上昇。平均+22.01%と堅調です。


2025年2月末時点の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2025年2月3~28日までに、新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。今月は下落が目立ったものの、プラスに転じている投資信託もあります! ぜひ何が上がって何が下がったのか、改めて確認していきましょう!


 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)成長投資枠で購入できるもの、NISAつみたて投資枠で購入できるもの、[iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)]で購入できるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!


*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。


1位: iFreeNEXT ATMX+

騰落率:20.93%


どんなファンド?:中国株のインデックス投信で、組み入れ上位銘柄は、シャオミ(スマホなどの総合家電メーカー)、SMIC(中国最大手の半導体)、ネットイース(オンラインサービス・ゲームなどのIT企業)、Trip.com(ホテル・航空券などの予約サービス)、BYD(大手電気自動車)、バイドゥ(中国で最大の検索エンジンを提供するIT大手)、リ・オート(中国新興EVメーカーの「御三家」の一つ)、テンセント(中国テクノロジー企業)、アリババ、メイトゥアン(「食と生活」に関するサービスをスマホアプリ上で提供する新興IT企業)です。


まつのすけコメント:「FactSet ATMX+指数(配当込み、円ベース)」の動きに連動するインデックス投信です。為替ヘッジはないので、円安になると基準価額の上昇に寄与し、円高だと逆になります。中国共産党の規制・締め付けで長らく低迷していましたが、2024年9月に底打ちしてそれ以降は堅調です。


2位: 香港ハンセン指数ファンド

騰落率:13.68%


どんなファンド?:香港株のインデックス投信で、組み入れ上位銘柄は、HSBC(英国大手金融グループが中国で展開する金融企業)、アリババ、テンセント、メイトゥアン、中国建設銀行(中国の国有商業銀行。中国の四大商業銀行の一つ)、シャオミ、AIAグループ(香港に本社を置き、アジア・オセアニアで営業している生命保険と金融サービス会社)、中国移動(携帯電話の契約者数が7億人を超える、世界最大の携帯電話事業者)、中国工商銀行(中国の四大商業銀行の一つ)、香港証券取引所(香港で唯一の証券取引所。外国人投資家も取引できる)です。


まつのすけコメント:香港の取引所に上場している株式に投資し、ハンセン指数(円換算ベース)に連動する投信です。為替ヘッジはないので、円高はマイナス要因となります。香港ハンセン指数はここ数カ月で急速に上昇しましたが、依然としてPER(株価収益率)は日本株よりはるかに割安です。


3位: 楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天・VWO)[NISA成長投資枠]

騰落率:マイナス2.05%


どんなファンド?:新興国株のインデックス投信で、組み入れ上位銘柄は、TSMC(半導体)、テンセント、アリババ、HDFCバンク(インドの商業銀行)、メイトゥアン、リライアンス・インダストリーズ(インドの石油化学品および繊維メーカー大手)、中国建設銀行、インフォシス(インド第2位のIT企業)、シャオミ、PDDホールディングス(中国のeコマースプラットフォーム「Pinduoduo」を運用)です。


まつのすけコメント:FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス(円換算ベース)に連動する投信です。為替ヘッジはありません。新興国全体に対して分散投資できます。ライバルの「eMAXIS Slim 新興国株式」と比較すると、過去6カ月、1年、3年、5年でパフォーマンスが上回っています。


4位: 野村世界業種別投資シリーズ(世界金融株投資)

騰落率:マイナス2.45%


どんなファンド?:世界株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は、Visa、JPモルガン、Mastercard、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、ブラックロック、アメリカン・エキスプレス(クレジットカード)、エーオン(保険)、アリアンツ(保険)、アポロ・グローバル・マネジメント(オルタナティブ運用)です。


まつのすけコメント:日本を含む世界各国の金融株で運用する投資信託です。各国・地域のマクロ経済見通しなどを考慮しつつ、利益構造・財務内容などの観点から、ファンダメンタルズ分析を行って、組み入れ銘柄を決定しています。


5位: インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)(世界のベスト)[NISA成長投資枠]

騰落率:マイナス2.54%


どんなファンド?:世界株のアクティブ投信で、組み入れ上位銘柄は、3iグループ(ロンドン証券取引所に上場する、世界的に著名な投資管理会社)、カナディアン・パシフィック・カンザス・シティ(カナダ、米国、メキシコを結ぶ単線の多国籍鉄道を運営)、ロールス・ロイス、マイクロソフト、ユナイテッドヘルス・グループ、コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ、テキサス・インスツルメンツ、ロンドン証券取引所グループ、スタンダード・チャータード(英国の世界的な銀行金融グループ)、ユニオン・パシフィック(米国最大級の最大規模の貨物・鉄道会社)です。


まつのすけコメント:日本を含む世界各国(エマージング国を除く)の株式のうち、独自のバリュー・アプローチによりグローバル比較で見た割安銘柄に投資しています。

組み入れ上位国は米国46.2%・イギリス18.3%・オランダ6.4%です。組入業種は金融25.3%、資本財・サービス24.4%、ヘルスケア13.4%で、バリュー寄りとなっています。


6位以下はこちら

6位: たわらノーロード フォーカス AI[NISA成長投資枠]

7位: eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス[NISA成長投資枠]

8位: 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)[NISA成長投資枠]

9位: ブラックロック USベーシック・バリュー・オープン

まつのすけ、今月の注目銘柄!

楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)[NISA成長投資枠]

どんなファンド?:ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P500)に連動する投信で、日本の高配当株に分散投資できます。ファンダメンタルズの強さを考慮し選定された、安定した配当実績を持つ100社が投資対象です。財務比率購入手数料は無料で、信託報酬は年0.297%(税込)です。


まつのすけコメント:連続配当年数、流動性などでスクリーニングし、キャッシュフロー対総債務比率、ROE(株主資本利益率)、配当利回り、過去5年間の配当成長率などの観点で、投資候補銘柄が選出されます。そして、配当利回りを勘案して銘柄の組入比率が決まり、定性評価(不祥事の確認など)を考慮して、ポートフォリオが構築されます。年4回分配金が支払われるので、リタイア後の方などには便利です。


 組み入れ上位銘柄は、SOMPOホールディングス、第一生命、ブリヂストン、トヨタ自動車、東京海上ホールディングス、NTTグループ(日本電信電話)、MS&ADインシュアランスグループ、ホンダ、JT(日本たばこ産業)、伊藤忠となっています。


まつのすけ、今月のがっかり

 2月は中旬まで堅調で、S&P500が過去最高値を更新しましたが、下旬に大きく崩れました。


 しかし、米国の社債は投資適格未満のハイイールド債を含め低位安定しており、リセッションが迫っているとは考えられません。3月はリバウンドを期待できると考えます。


 なお、S&P500が2月に史上最高値を更新すると、1年後は過去23回中20回上昇。平均+14.46%/中央値+13.18%と堅調です。


 また、S&P500がバレンタインデーの時点で年初来+3%以上だと、その年の残りの期間は過去32回中30回上昇。平均/中央値ともに+13.7%です。


2025年2月のポイ活実績:3万3,525ポイント

久しぶりのマイナス!何が起こった?!まつのすけのポイント投資&投資信託だけで、目指せ100万円!
2025年2月のポイ活実績

 スマートフォンの決済アプリ「 楽天ペイ 」は、2025年3月にアプリの「見てポイント」にて、 「楽天ポイント」100万ポイント山分けキャンペーン を開催しています。


 また、3月12日までは アプリで楽天ポイント10倍キャンペーン もあります。


 さらに、タリーズコーヒーのモバイルオーダーで、 楽天ポイント が使えるようになりました! 楽天ペイはお得なスマホ決済で、楽天ポイントは日々進化しています。


(まつのすけ)

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