週明けのドル/円相場は大きく動きました。海外市場では151円に迫るまで円安が進みました。
今日のドル/円レンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは151.75円↓下値メドは149.00円ECB:レーン主任エコノミスト「引き締め政策はもはや必要ない」
ECB:キプロス中銀総裁「トランプ関税は欧州にインフレとリセッションのリスクもたらす」
FRB:リッチモンド連銀総裁「FRBは経済政策で問題が起きる前に解決しようとするべきではない」
フォルクスワーゲン:業績大幅悪化の理由は、EV売上不振と中国の需要後退
トランプ政権:ウクライナ支援終了の考え
前日の市況
3月24日(月曜)のドル/円相場の終値は150.69円。前日終値比1.37円の「円安」だった。
2025年59営業日目は149.37円からスタート。安値も同じ149.37円でドル買い優勢の週明けとなった。150円手前でしばらくもみ合ったが、結局突破すると未明には150.76円まで上値を伸ばした。24時間のレンジ幅は1.39円。

日本の年度末を控えた国内実需勢のドル買いでドル/円は3営業日ぶりに150円台に戻した。内閣支持率低下や、加藤勝信財務相が「日本はまだデフレを克服できていない」と、利上げに前向きな日本銀行とは異なる見解を示したことも円売りの理由になった。
一方で、アトランタ連邦準備銀行総裁が「米国のインフレ率が目標の2.0%に下がるにはあと2年必要」と述べたことで米国長期金利が強含んでいることや、来週発表予定の「相互関税」を巡り、トランプ大統領が柔軟に対応する考えを示したことが、全般的なドル買いにつながった。

2025年 主要指標

今日の為替ウォーキング Iris
今日の一言
評価損などというものはない。評価損イコール実現損だ - ジム・ロジャーズ
Iris
3月FOMCレビュー2025年3月18~19日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、4会合ぶりに利下げが見送られた。FRB(米連邦準備制度理事会)は、トランプ政権の関税政策が経済に及ぼす影響を慎重に見極めるため、金利を維持する決断を下し、政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を4.25%から4.50%に据え置くことが決定された。

パウエル議長は、記者会見で「利下げを急ぐ必要はない」との考えを示した。しかしFOMCのメンバーによる金利見通しであるドットチャートによると、利下げ回数が減るとの市場予想に反して、2025年末時点の政策金利は前年12月の見通しを維持し、年内に2回(0.5%)の利下げを計画していることが示された。
今回のFOMC会合で公表されたSEP(経済見通し)では、2025年の経済成長予想が引き下げられた一方で、インフレ率の予想が引き上げられた。
今週の注目経済指標

(荒地 潤)