ドル/円相場は月単位でみると、最初の1週間が最も値幅が大きくなることが多いのです。それにはいくつか理由があります。
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは151.30円↓下値メドは148.15円トランプ関税:トランプ政権が本当に輸入総量を減らしたいのであれば、内需全体を減らさなければならない。しかしそうすれば海外からの資本流入が激減し、米資産は暴落
天然ガス:トランプ政権下で増産に踏み切るには、価格が4ドル/MMBtu以上になる必要
ECB:レーン主任エコノミスト「機敏かつ力強い対応が必要」
トランプ政策:財政赤字3%に削減は「不可能」。
前日の市況
3月31日(月曜)のドル/円相場の終値は149.97円。前日終値比0.11円の「円安」だった。
2025年64営業日目は149.63円からスタート。週明けの東京市場ではドル売り優勢。夕方には3月19日以来の安値となる148.70円まで下落した。
トランプ大統領は今月から米国に輸入される全ての国からの自動車に25%の関税をかけることを正式に表明している。さらに今週発表する「相互関税」がさらなる懸念材料となって週明けからリスクオフの動きが強まった。日経平均株価は1,500円を超えて下落した。ウクライナ戦争の停戦交渉が遅れていることもリスクオフ感を強めた。
しかし、海外市場では一転してドル買い戻しの展開となった。
今週前半のドル/円 サポートとレジスタンス、ブルベア転換点
短期:【円安】高値と安値の50% =148.93円

3月1日から3月31日までのドル/円のレンジは151.31円から146.55円。
レンジ幅は、4.76円。
高値と安値の50%(中間点)は、148.93円。
現在のレートは中間点よりも「円安」。
主要指標 終値

今日の為替ウォーキング Flash
今日の一言
「こうであってほしい」と要求するのではなく、「あるがまま」の現実を受け入れれば、苛立つことも少なくなる
Flash
今週は米国の雇用統計の発表がある。その結果はFRB(米連邦準備制度理事会)が今後の金利政策を決定する上で重要なデータポイントとなるだろう。3月の非農業部門(NFP)の就業者数は13.5万人の増加にとどまると予想されている。これまで成長トレンドを上回る勢いで伸びてきた雇用市場だが、そろそろブレーキがかかってきたようだ。
しかし、重要なのはフローよりもストックだ。新型コロナ終息後に見られた爆発的な雇用拡大がピークを過ぎて、就業者の増加数(フロー)が鈍化しても、それがすなわち景気後退を意味するわけではない。家計に蓄積(ストック)された貯蓄とそれに支えられた個人消費を考慮する必要があるのだ。
失業の心配が少ないことは、実質所得の増加が不確実な将来に対する保険としての貯蓄よりも、消費に向けられることを意味する。反対に、雇用不安やインフレ上昇による実質的な所得減は、消費意欲を減退させる。トランプ政権の関税や政府職員の大量リストラによって消費マインドが冷えてしまえば、ストックされたお金が消費に回らないリスクが高まるだろう。

今週の注目経済指標

タイムゾーン 分析

(荒地 潤)