3月中旬からのドル/円のレンジは、148.18円から151.23円。151円台は重く、148円台は堅い。
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは151.30円↓下値メドは148.15円トランプ政策:基本政策が「強い経済成長の創出」ならば、インフレは避けられない
米長期金利:10年債の居心地良い水準は4.30%から4.70%。それより高くなると株式市場に問題
経済政策:投資家は、経済政策の正統性、予測可能性、一貫性を好む
欧中貿易戦争:EUが対中制裁強化を検討。中国のロシアへ武器部品供与を問題視
南アランド:トランプ関税で今年の対米輸出は40億ドル縮小する恐れ
前日の市況
4月1日(火曜)のドル/円相場の終値は149.62円。前日終値比0.36円の「円高」だった。
ドル/円相場は、「151円台」の重さと「148円台」の堅さを確認して、明日の日本時間明け方のトランプ「相互関税」発表を待って様子見モード。

2025年65営業日目は149.92円からスタート。東京時間朝に150.14円まで上昇したが前日の高値(150.26円)には届かず、すぐに149円台に押し戻された。東京時間夜遅くには米長期金利が4.13%前後まで低下したことを受けて148.98円まで下落したが前日の安値(148.70 円)には届かなかった。24時間のレンジ幅は1.16円。
週後半にかけてのサポートとレジスタンス、ブルベア転換点
短期:【円安】高値と安値の50% =149.70円
3月15日から4月1日までの
ドル/円のレンジは148.18円から151.23円。
レンジ幅は、3.03円。
高値と安値の50%(中間点)は、149.70円。
現在のレートは中間点よりも「円安」。
レジスタンス:
151.31円 03/03
151.21円 03/28
150.27円 03/31
150.14円 04/01
サポート:
148.98円 04/01
148.70円 03/31
148.58円 03/21
148.18円 03/20
2025年 主要指標 終値

今日の為替ウォーキング If You Don't Know Me by Now 円安が終わるとき、株高も終わる
今日の一言
夢を実現する一番いい方法は、目を覚ますことである - ポール・バレリー(フランスの詩人)
If You Don't Know Me by Now
円安が終わるとき、株高も終わるトランプ大統領は、日本が円安を誘導することによって米国に非常に不公平な不利益をもたらしていると批判している。そして、この問題を解決する手段として関税の発動が必要になるという発想で、日本に対しても自動車関税を課すことを決めた。
昨年、ドル/円が1986年12月以来37年半ぶりの水準まで円安が進んだ時、日本が円買い介入をしたことをトランプ大統領は、ご存じないのだろう。石破茂首相はすぐに鬼電して抗議すべきだった。黙っているから相手が図に乗るのだ。もっとも、政府・日本銀行が円安誘導政策を続けてきたことは、マーケットでは「常識」だ。
日本経済にとって円安のメリットは三つある。第一に、円安は輸出企業の国際競争力を高める。日経平均株価には輸出関連の大型株が多く含まれているため、円安は株価を押し上げる効果がある。
第二に、円安はインバウンド(訪日外国人)の需要を増やしている。インバウンドの増加は、サービス業や小売業などの国内消費にプラスに働く。そして第三に、円安によるインフレ期待が高まることで、消費や投資の前倒し効果が期待できる。


今週の注目経済指標

コーンチャート分析


(荒地 潤)