2025年通期も利益成長持続へ、2026年に「輝かしい年」到来か
現地コード 銘柄名 09999網易
(ネットイース)
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(7/7現在)
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中国のオンラインゲーム大手、ネットイースの2025年4-6月期(8月後半に四半期決算発表予定)の売上高とオンラインゲーム収入について、BOCIは前年同期比11%増の282億元、16%増の224億元を予想している。この予想値は市場コンセンサス予想をそれぞれ1%、2%下回る水準。
ネットイースは6月末に海外向けに「Marvel Mystic Mayhem」を投入し、7月末-8月には「Supervive」と「Destiny: Rising」をグローバルリリースする予定。ほかに「ワイルドゲート(Wildgate)」や「World of Warcraft(WoW)コンソール版」の発売予定もあるが、年内リリース予定の作品群は比較的薄い。それでも、BOCIは2025年通期の調整後純利益について、前年比20%増の403億元を予想し、同社の持続的な利益成長を見込む。既存のゲームシリーズの堅調に加え、チャネルの最適化、ゲーム売上構成比の構造的シフト、音楽やオンライン教育をはじめとする非ゲーム事業の粗利益率の最適化、投下資本利益率(ROI)重視型の投資における営業費用の削減と効率化などが楽観見通しの理由という。
BOCIは既存ゲームの収益と新作のリリース予定を反映させる形で、2025-27年のオンラインゲーム収入に関する予想を0-2%下方修正した。モバイルゲーム収入予想を2%減額。
また、調整後EPADSに基づく2025年予想株価収益率(PER)14.0倍を当てはめた上で、オンライン教育事業子会社の有道とクラウド音楽事業の評価額や手元現金分を一部上乗せし、目標株価を上方修正。株価の先行きに対して強気見通しを継続した。
レーティング面での潜在リスク要因としては、パイプライン(リリース予定の作品群)の弱体化や、マクロ経済とオンライン消費の回復力の鈍さ、ゲーム規制の強化、市場競争の激化、投資の失敗、提携関係の悪化、米預託証券(ADR)上場廃止などの可能性を挙げている。
(Bank of China int.)