7月14日のドル/円は、外国為替市場において、トランプ関税と日米金利差の影響を受けて動いた。今日は米国のCPIの発表がありマーケットは注目している。
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは148.10円↓下値メドは146.95円
基軸通貨:フィラデルフィア連銀総裁「ドルの基軸通貨としての地位の低下を懸念」
FRB:ジェファーソン理事「政策金利は中立金利に近づいている」
FOMC:インフレ見通し巡りメンバーの意見分かれる
日銀:インフレ期待上昇、財政拡大、防衛費増加で、政策金利は1.5%でも低すぎる
米経済:アトランタ連銀総裁「トランプ政策で米経済先行きは非常に流動的」
前日の市況
7月14日(月曜)のドル/円相場の終値は、前日比0.35円「円安」の147.78円。1日のレンジ幅は0.93円だった。週明けの市場は全般的に円安基調だった。

2025年139営業日目は147.17円からスタート。東京時間昼前に146.85円まで下げたが146円台の滞在時間は短かった。明け方には先週末の高値(147.52円)を超えて6月23日以来の高値となる147.78円まで円安に動いた。
トランプ関税の引き上げが長期的なインフレ懸念を生み、これが米国長期金利の上昇を誘発していることでドル買い優勢の状況が続いている。日本の長期金利も1.5%台後半まで上昇しているが、円高とは結びついていない。参院選の与党大敗の予想が伝わる中で、選挙後に財政政策が拡大するとの懸念が強く、これが円安要因となっている。
レジスタンス:
149.17円 04/03
148.65円 05/12
148.45円 05/13
148.03円 06/23
147.78円 07/14
サポート:
146.85円 07/14
146.13円 07/11
145.75円 07/10
144.22円 07/07
144.18円 07/04
主要指標 終値

今日の為替ウォーキング Mamma Mia!
今日の一言
「今を生きる」とは、将来の不安に心乱されず、過去を引きずらず、この瞬間に集中すること
Mamma Mia!
今日の注目指標は、日本時間21時30分発表予定の米国の消費者物価指数(CPI)だ。予想を上回る結果となれば、FRBの利下げ時期が後退するとの見方が強まり、円安がさらに進む可能性がある。一方で予想を下回れば、利下げ期待が高まり、株式市場にプラスに働くことが考えられる。


前回5月のCPIは、前年同月比で2.4%上昇した。増加率は4カ月ぶりの拡大となったが、マーケットの予測をわずかながら下回った。
トランプ関税の影響は少ないとの楽観的な見方がある一方で、現在市中に出回っている商品は関税が発動される前に米国に到着していた分で、在庫がなくなる7月以降から本格的なインフレ上昇が始まるとの指摘が多い。
もしトランプ関税の物価への影響が限定的だとするならば、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ余地は拡大するので、マーケットでは年内複数回の利下げ観測が強まることになるだろう。
今月行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)では「利下げ」か「据え置き」かで、参加者の見解が分かれている。
今週の注目経済指標

(荒地 潤)