家計の大きな割合を占める食費の節約は、多くの家庭の悩みです。しかし、食事の質を落としたり健康を損なったりするのはNG、賢い工夫が必要です。

「買い物」と「調理」の二大ポイントから、少しでも食費を節約できるコツを紹介します。


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まずはしっかりと予算を決めて、わが家の食費を把握しよう

 食費を節約するファーストステップとして、「予算を決める」ことはマストです。そもそも家計を把握していない場合は、まずは家計簿をつけるなどして収入と支出を算出しましょう。


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 食費の予算として、一般的には手取り収入の10~15%程度が推奨されますが、自炊や外食の頻度、家族の数といった条件によっても変わります。また、総務省の統計調査によれば、家庭の消費支出に占める食費の割合は平均して25%前後です。これらを参考に、わが家の食費を見直してみてください。


 予算を立てる際は、食材費と外食費を分けておきましょう。総額で立てると、買い物をしていく中でどのくらい使ったか、あとどれだけ使えるかが見えにくくなるおそれがあります。


買い物で食費節約するコツ8選

 予算が決まったら、いよいよ実際にやりくりしていきましょう。まずは、食費の節約につながる買い物の仕方から確認していきます。


「浪費しやすい」シチュエーションを避ける

 実は、食費節約の戦いは買い物する前から始まっています。何気なく買い物に出かける前に、次のような「買い物には向かない状況」ではないかをチェックしましょう。


・おなかがすいている

 総菜の香りにつられて、自炊の意欲が薄れるおそれがあります。食後に行くほうが、冷静に判断できますよ。


・冷蔵庫の中身を思い出せない

 冷蔵庫にある食材の記憶があやふやなままでは、ダブリ買いをしてムダをふやすことになりかねません。


・献立ノープラン

 なんとなく買ってしまうと、たとえまとめ買いで単価を安く抑えたとしても後で使いきれずロスになりがちです。


・子ども連れ

 お菓子やジュースなど、おねだりされる可能性があります。どうしても子どもと行かなければならない状況は別として、例えばマネー教育の一環として連れていっているなら、おねだりを説得できるぐらいの年齢になってからにするなどタイミングを見直してみてください。連れていくときは、あらかじめおなかを満たしておきましょう。


コンビニではなくスーパーやドラッグストアで購入する

 コンビニは利便性が高い分、割高です。急ぎの場合や近隣にコンビニしかない場合以外は、できるだけスーパーやドラッグストアを活用しましょう。近年は食材に力を入れるドラッグストアが増えており、目玉商品や特売で思いがけず戦利品が手に入ることもあります。チラシやWEBサイトで地域の相場価格や特売情報をチェックしましょう。


買い物は「まとめ買い」が基本

 買い物の回数が多いほど「ついで買い」や「食材ロス」が増えます。1週間~1カ月に1~2度まとめて買うほうが、全体の食材費を安く抑えやすくなります。


 とはいえいきなり「1週間に1度」「月に2回」といったまとめ買いが難しい場合、まずは「2日に1回」「週に2回」など、少しずつ回数を減らすことから始めてみましょう。しだいに間隔を空けて、使いきるサイクルを作ることが節約の近道です。


家にある食材をチェックし、「買い物リスト」を作る

 もし「今、自宅の冷蔵庫に何が入っているか」を思い出せないなら、これからは買い物の前に冷蔵庫を見に行く習慣をつけてください。現在ある食材を事前に確認し、必要な分だけをリスト化しましょう。リストを持って買い物に行くだけで、ムダ買いやダブリ買いを防げます。


特売品・見切り品を献立の主力に

 計画的な買い物をマスターできたら、次のステップとして「特売品や見切り品から献立を組み立てる」のもおすすめです。売り場でお得な商品を発見したら、「家にあるものと組み合わせて何ができるか」を考えられるようになると、より食費節約につながります。


ハイコスパな「節約食材」を選ぶ

 肉なら鶏むね肉、野菜ならもやしやキャベツなど、「節約食材」と呼ばれるコストパフォーマンスの高い食材があります。これらは「グラム当たりの単価が安い」「かさましに役立つ」「腹もちがよい」といった特徴があり、おいしく食べながら食費ダウンさせるための有力なサポート役になってくれます。売り場で迷ったら、まずは第一選択肢としてチョイスしてみてください。


割安なPB商品を選ぶ

 大手スーパーマーケットチェーンを中心に、活況を見せているのがPB(プライベートブランド)商品。小売店が自ら企画・製造することでコストダウンを図り、ナショナルブランド商品と比べて安価であることが多いので、ぜひチェックしてみてください。


<主なスーパーマーケットチェーンとPB名> イオン(AEON) TOPVALU(トップバリュ) イトーヨーカドー セブンプレミアム、セブンプレミアムゴールド 西友(Seiyu) みなさまのお墨付き、Great Value(グレートバリュー) ライフ(Life) ライフプレミアム、スマイルライフ ベルク(Belc) くらしにベルク ドン・キホーテ 情熱価格

店の特徴を生かして買う

 大容量なぶん単価を抑えられる業務用スーパーや会員制スーパー、旬の野菜に強い地元の青果店、調味料を少量入りで買える100円ショップ、重いものを玄関まで配達してくれるネットスーパーなど、それぞれの店には特色があります。その店のセールスポイントを狙って買うと、ムリなくお得な買い物ができます。


チリツモ効果大!調理で食費節約するコツ7選

 続いて、自炊のコツをご紹介します。毎日のことだけに、早く身に付ければ節約効果も大きくなりますよ。


炊いたごはんを常備する

 節約料理上手の多くが口にするのが、「とにかくすぐ食べられるごはんだけは欠かさない」ということ。米の価格が高騰しているとはいえ、食べごたえがあり腹もちのよいごはんはまだまだハイコスパな食材の一つと言えます。


 共働きで忙しい家庭も、疲れて帰宅して何もなければ外食に傾きがちですが、ごはんさえあれば後はインスタントみそ汁と火を使わない食材(卵や納豆など)の「極限飯」で乗りきることもできます。一度に大量に炊いて1食ごとに小分けし、冷凍保存しておきましょう。


かさましや作りおき、リメイクを活用する

 節約食材でボリュームアップさせる「かさまし」、まとめて作ってムダを防ぐ「作りおき」、大量に作ってアレンジしていく「リメイク」など、一度覚えればその後の食費節約に大きく役立つテクニックはいろいろとあります。これらをくわしく解説した料理本も豊富に出ているので、この機会に身に付けてみるのもおすすめです。


丸ごと買う→まとめて下ごしらえ

 キャベツや大根など、カットサイズで買うより1玉・1本丸ごと買ったほうが安くなる野菜は、ぜひ丸ごとを狙いましょう。やりがちな失敗が、その日のおかずの分だけ切って使ううちにしなびさせてしまい、結局ロスを出してしまうこと。


 冷凍もできますから、最初に洗って千切り、くし切りなどさまざまにカットして保存し、後々すぐ使える状態にしておくと焦らずに済みます。きのこ類も根元や石づきを除いてほぐして冷凍保存すれば、必要な量をすぐに使えて便利です。


すぐ調理できる「セルフパック」を作る

 肉や野菜を調味液に漬け込んだ状態でジッパー付き密閉袋に詰めて冷凍保存しておけば、後は焼く・煮るだけでおかずが完成するので、当日の負担が大幅に減ります。生姜焼きなら豚肉+野菜+焼き肉のたれ、鍋なら鮭+野菜+きのこ+みそなど、買った食材をムダなく振り分けましょう。それぞれ味つけを変えるのが、食べ飽きないコツです。


残ったおかずを詰めるだけのお弁当習慣をつける

「毎日お弁当を作る」となると面倒に感じますが、「前の日の晩ごはんを多めに作る→あとは詰めるだけ」にすれば、手間が省けて苦ではなくなります。平日の外食ランチ1,000円をお弁当に変えたとすると、1,000円×20日分で合計2万円ものコストダウンができます。また、在宅ワーク中もあらかじめこの方法でお弁当を用意しておくと、外出の誘惑を減らせますよ。


 ただし、おかずを作ったら冷蔵庫で保存し、当日朝に加熱殺菌して冷ましてから弁当箱に詰めるなど、食中毒対策は怠らないようにしてください。


月末は「食材一掃料理」で使いきり!

 給料日前は「ノー買い物デー」「ノーマネーデー」として、買わない宣言をしてしまいましょう。冷蔵庫にある残りものや余った食材を生かせば、1日分ぐらいの食事はまかなえます。鍋やチャーハン、焼きそば、卵とじなど、幅広い食材を組み合わせておいしく食べられるレシピをマスターしておくと役立ちます。


ローリングストックでムダを0に

 お金がたまらない家庭から必ずといっていいほど出てくるものが、消費期限切れのレトルトや防災用備蓄食料といった「長もちすると油断して、いつの間にか忘れ去られた食品」たちです。存在を忘れたあげくに食べられなくなってしまうのは、財布にも地球にももったいないです。


 それを防ぐためには、しまい込まずにふだん使いして、その分を買い足して回す「ローリングストック」がおすすめです。冷蔵庫や収納棚の奥にしまいっぱなしにして「死角」を作らないようにすることと、定期的に「レトルトだけ・備蓄食料だけの食卓デー」を設けることで、ロスを防げます。


まとめ:「買い物」「調理」を同時に見直して食費を節約しよう

 食費節約のコツは、予算を立てて賢く「買い物」し、ムダなく「調理」することです。一つ一つは小さなことでも、複数のテクニックを合わせれば大きな効果が期待できます。ぜひこの機会に、自身の買い物や調理にムダがないか見直してみてください。


(しま)

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