JR九州が新たに運転を開始した特急「36ぷらす3」。その車内では、「スコール」について説明する車内放送が流れました。

九州の魅力を伝える観光列車「36ぷらす3」らしいもので、車内にはその実物も用意されていました。

車内放送だけで終わらない「36ぷらす3」

 ある特急列車に乗っていると、車内放送で「スコール」の説明が流れました。

 特急列車の名は、JR九州が2020年10月から運行を開始した「36ぷらす3」。九州各地をめぐる観光列車で、そのうち、土曜日に運行される宮崎から大分までのコース「緑の路」車内でのことです。

 高鍋駅(宮崎県高鍋町)を過ぎてしばらく、次のような車内放送が入ります。

「ここで『緑色』にまつわる3つ目のエピソード、緑色のパッケージで親しまれている『スコール』をご紹介いたします……」

 この「スコール」は、宮崎県に本社を置く南日本酪農協同株式会社の“ご当地ドリンク”です。

車内放送で「スコール」が説明されるJR九州の特急「36ぷらす...の画像はこちら >>

宮崎空港駅で発車を待つ特急「36ぷらす3」(2020年10月、恵 知仁撮影)。

 特急「36ぷらす3」は、車内放送でそのコースの「色」に関する沿線のエピソードを紹介。「スコール」もそのひとつで、「昭和40年代前半、初代社長がクーラーボックスの中で牛乳とサイダーをこぼし、混ざってしまったことから誕生……」といった、日本初の乳性炭酸飲料「スコール」の誕生について案内されています。

 九州各地の魅力を伝える観光列車「36ぷらす3」らしいものですが、それで終わらないのが「36ぷらす3」の楽しいところです。

 特急「36ぷらす3」は、軽食などが楽しめるビュフェ車両を連結。その冷蔵庫に、緑色をした「スコール」の缶が並んでいました。

さっそく購入し、宮崎の車窓を眺めながらそのご当地ドリンクを味わったのは、いうまでもありません。

 ちなみに乳性炭酸飲料「スコール」の名は、デンマーク語の「乾杯」が語源です。

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