LCCで初めてジェットスター・ジャパンが「自動手荷物預け機」を成田空港に導入します。同社によると、利便性向上はもちろん、多方面でメリットがある装置とのこと。

導入に際し、セールも実施されるなど今後の同社の目玉となりそうです。

将来的に自動手荷物預け機16台を導入予定

 LCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンが2020年10月20日(火)から、成田空港第3ターミナルに、自動手荷物預け機を導入します。

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ジェットスター・ジャパンの自動手荷物預け機。一番左が北原洋一空港本部長兼成田空港支店長(2020年10月19日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ジェットスター・ジャパンにとっては、中部空港に次いで、2空港目の自動手荷物預け機の導入。成田空港で自動手荷物預け機を使用して搭乗手続きサービスを提供するLCCは、同社が初で、導入済みのオンラインチェックインを組み合わせると、搭乗手続きの完全セルフサービス化が実現します。

 自動手荷物預け機は、成田空港を運営するNAA(成田国際空港)が導入を進めているもので、2020年10月現在、第3ターミナルに8台配備されており、今後はもう8台導入の予定で、計16台体制となるそうです。

 一般的なスーツケースをはじめ、お土産袋やバッグなど、一定の寸法以下のものであれば、大半の荷物をこの機械で預けられるようになっています。利用者は自動チェックイン機「KIOSK」で手荷物タグを発行、その後預け機に移動し、ガイドに従ってタグを貼った荷物をベルトに載せれば手続きは完了。たとえば小さい荷物などはトレイに載せる必要はあるものの、都度画面のガイドに従えば預けられるようになっています。

利便性向上だけじゃない 空港支店長に聞くメリット

 ジェットスター・ジャパンによると、従来のカウンターを用いた手荷物の預け方では、ひとり当たり約140秒の時間を要していたとのこと。自動手荷物預け機の導入で、約1分短い、80秒程度まで手続き時間が短縮できるそうです。

 ひとり当たりの所要時間が減れば、当然カウンターの順番待ちの列も減るほか、新型コロナウイルスの影響で関心が高まっている、対人接触機会の軽減にもつながるといいます。

時短! 使えば便利「自動手荷物預け機」 ジェットスター成田にLCC初導入 その利点とは

ジェットスター・ジャパンの自動手荷物預け機(2020年10月19日、乗りものニュース編集部撮影)。

「これまで、空港のチェックインを始め、搭乗手続きはもっと短くなるのではないかと考えてきました。国内線で、荷物を預けるお客様は30%から40%いらっしゃいます。デジタル化を進めることで、お客様にとってLCCがより利便性が高く、より『身近な乗りもの』になればと考えています。またコスト削減や、地上係員の業務を効率的に進める助けにもなるでしょう」(ジェットスター・ジャパン 北原洋一空港本部長兼成田空港支店長)

 またジェットスター・ジャパンでは、この自動手荷物預け機などの新しい搭乗手続き「Flyクール」導入を記念したキャンペーン「スーパースターセール~209(触れない)価格で#Flyクール~」を実施。往復で購入した場合、条件を満たせば復路209円からのキャンペーン航空券を購入可能です。

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