東急バスの長大路線の「生き残り」がついに運行短縮です。
東急バスの最長路線が日中短縮へ東急バスは2021年9月28日(火)、東京駅南口と等々力操車所を結ぶ長距離路線「東98系統」について、11月1日(月)のダイヤ改正で朝と夕夜のみの運行となることを発表しました。
東京駅と等々力操車所をむすぶ東急バスの最長路線「東98系統」(中島洋平撮影)。
「東98系統」は東京駅丸の内口バスターミナルから日比谷、虎ノ門、白金高輪、目黒通りを経由して東急大井町線の等々力駅付近の等々力操車所へ向かう路線です。走行距離は15kmもあり、現在の東急バスの最長路線となっています。
現在はラッシュ時に1時間6本、日中も1時間3本が運行されていますが、11月からは昼間便はすべて目黒区内の清水バス停止まりになり、等々力操車所行きは朝と夕夜のみの運行となります。
この運行短縮にあわせ、新たに等々力操車所~玉川神社前~玉川警察署前~等々力操車所の循環路線「等21」が運行開始します。これは目黒駅前~二子玉川間を運行する「黒02」と「東98」のルートを連絡するもので、等々力小学校前で「等21~黒02」と乗り継ぐことにより、日中に走らなくなる「東98」を補完する形となります。これに伴い、等々力小学校前と清水の2か所で、PASMO・Suica利用時に乗継割引が新たに設定されます。
東急バスが都心へ大きく足を延ばす「東98」の歴史は古く、戦後すぐから都バスとの共同運行でしたが、2013(平成25)年から東急バスの単独運行に。長大路線バスの「生き残り」としてファンにも馴染みの深い存在となっていました。