ノルウェーはF-35Aの導入でF-16を退役させました。

NATO内での相互運用性の向上も目的

 ルーマニア国防省は2022年6月17日、ノルウェー王国とのあいだで中古のF-16戦闘機32機に関する売買契約を締結したと発表しました。

 説明によると購入金額は4憶5400万ユーロ(日本円で約635憶6000万円)で、契約には機体だけでなく初期の兵站支援や整備部品、各種サポートなども含まれているとのこと。なお購入する機体は、中古とはいえ十分な飛行時間が確保されており、10年間の運用が保障されているといいます。

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ルーマニア空軍のF-16AM戦闘機(画像:ルーマニア国防省)。

 ルーマニアは2022年現在、約15機のF-16AMを運用していますが、数的主力は旧ソ連製のMiG-21です。今回のノルウェーからのF-16購入により、MiG-21の運用を徐々に減らし、自国の防衛はF-16に一本化することでNATO(北大西洋条約機構)内での相互運用性を向上させるとしています。