かなり形変わってます。
川崎重工独自のコンセプト案が明らかに川崎重工は2023年12月12日(火)、「グループビジョン2030進捗報告」の中で、海上自衛隊の潜水艦たいげい型に続く次期潜水艦のコンセプト案を明らかにしました。
現時点で最新の潜水艦たいげい型(画像:海上自衛隊)。
海上自衛隊の潜水艦は、川崎重工と三菱重工が建造を担当しており、ディーゼル主機に関しては全て川崎重工が製造しています。
日本政府は、昨年(2022年)12月に発表した「防衛力整備計画」に、垂直ミサイル発射システム(VLS)を搭載した潜水艦を開発することを盛り込んでいます。VLSを搭載した潜水艦はアメリカ海軍などでよく見られますが、海上自衛隊には2023年現在ありません。
川崎重工は、次期新型潜水艦の船型開発検討作業を防衛省から受注しているほか、敵の脅威圏外から攻撃が可能なスタンド・オフ・ミサイルを搭載するための防衛省の研究にも参画しています。
今回、川崎重工が明らかにしたコンセプト案は、同社独自のもの。海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」や「たいげい」とは異なり、船体中央部にある構造物(セイル)が、やや船体後方に移動しています。
コンセプト案には、スタンド・オフ・ミサイルの搭載だけでなく、高いステルス技術や探知技術、二酸化炭素分離回収技術、機動性の向上も盛り込まれています。
次期潜水艦をめぐっては、防衛装備庁も、2023年11月に開催した「防衛装備庁技術シンポジウム2023」で「従来にない船体形状・構造への変更」も視野に入れて研究を行っていることを明らかにしています。
潜水艦の新装備としてVLS、新技術として「耐衝撃・音響ステルスに優れる浮甲板」をあげており、潜水艦構造様式の研究を行っています。
現在は、あくまで設計前のコンセプト案や研究の段階ですが、次期潜水艦に向けた動きは着々と進んでいるようです。その姿は「そうりゅう」や「たいげい」から大きく変化するかもしれません。

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