クルマのパワースライドドア、ある日突然動かなくなるケースもあるようですが、実はそれ、故障じゃないかもしれません。
ひとまずハンドル近くのスイッチを確認!今や軽自動車にも標準装備されるなど、パワースライドドアは当たり前の装備になっています。
パワースライドドアを開けたクルマのイメージ(画像:写真AC)。
当然、故障を疑うことになりますが、実は故障ではなく、もっと単純な原因である場合があります。それはドアのスイッチがなにかの拍子にOFFになってしまったケースです。
普段はほぼ使わないため、気づいていない人もいるかもしれませんが、パワースライドドアを装備しているクルマには、多くの場合ハンドルの周辺に、電動のON・OFFを選択するスイッチが取り付けられています。
スイッチにもいくつかタイプがあり、大別するとつまみを上下させてON・OFFできるものと、ボタンを押すことでON・OFFするものがあります。わかりにくいのが、ボタン式のようです。
あるトヨタディーラーが「ヴェルファイア」のボタンを例にした解説を公開しています。そのなかの写真を見ると、ボタン式のスイッチがONの状態は若干盛り上がっているだけで、OFFの状態とあまり判別がつきません。そのため、故障を疑って急にスライドドアが動かなくなってしまったと来店する人が何件かあったと記載されていました。
もちろん本当に故障のケースもあるようですが、ただ単純にボタンをOFFにしてしまったケースも多いのか、スズキやダイハツのディーラーも注意喚起をしています。
さらに、三菱自動車ではメーカーの公式ページで、電動スライドドアが自動開閉できないときの対処方法のひとつとして「パワードアスイッチがONになっているか確認」という項目があります。