茨城の大幹線である国道6号で、バイパスがなく混雑が目立っている区間のひとつが、牛久市から土浦市にかけて。この区間をバイパスする「牛久土浦バイパス」はいまどうなっているのでしょうか。

2022年にも1区間開通「牛久土浦バイパス」全通はまだまだ?

 茨城県南部、JR常磐線沿いの国道6号で、特にバイパス整備の遅れが指摘されるのが、牛久市から土浦市にかけてです。常磐線に並行する市街地の現道は信号だらけの2車線で、渋滞が多発しています。前後の取手市、土浦市にかけての区間で高規格で快適なバイパスが開通しているのとは対称的です。

「イオンへの国道バイパス」状態いつ脱す? 国道6号ノロノロ解...の画像はこちら >>

牛久土浦バイパス。2022年に国道6号現道から分岐する区間が開通した(乗りものニュース編集部撮影)。

 その牛久・土浦区間のバイパスとして2024年現在、全線で工事が進んでいるのが「牛久土浦バイパス」15.3kmです。

5区間に分けられて事業が進められており、うち2区間が暫定2車線で開通しています。

 主要な開通区間は圏央道つくば牛久ICの前後で、アクセス路として3.9kmが暫定2車線が開通しています。ただ、牛久市街からは離れているうえ、土浦市側は近くに常磐道の桜土浦ICがあるという立地。現状では、常磐道と圏央道のあいだに立地する大規模商業施設「イオンモールつくば」へのアクセス路という側面が強そうです。

 もう1か所、全線の南端にあたる国道6号現道から分岐する1.3kmも、2022年3月に開通しました。なだらかな丘の地形を高架橋で貫く区間ですが、トンネルを掘るであろう箇所の前で、唐突に終わります。

 これに接続して北へ抜ける牛久市道が同時開通しており、さらに細い県道などを経由してつくば牛久ICまで抜けられるようになってはいるものの、その途中の道は貧弱と言わざるを得ない状況です。

 未開通部のうち、南端の開通区間からトンネルを抜けてつくば牛久ICまでつなぐ区間は、稲荷川と谷田川に挟まれた自然豊かで閑静なエリアを通ることもあり、用地買収が難航しています。このため、国土交通省は任意での交渉だけでなく、土地収用法に基づく用地取得も視野に入れ、所要の手続きに着手するとしています。

 取手市から牛久市にかけての国道6号は常磐道が離れていて、高速道路を使いづらい状況ですが、将来的には牛久土浦バイパスと圏央道のつくば牛久ICが、その受け皿となります。バイパスが少しずつ延伸し、同ICが使いやすくなっていくと、高速道路への交通分散による現国道6号の混雑緩和にもつながる可能性があります。