福島県が整備を進めてきた国道294号「福良バイパス赤津工区」の一部が、2025年3月31日10時に開通します。
「白河街道」3つの直角カーブ解消福島県が整備を進めてきた国道294号「福良バイパス赤津工区」の一部が、2025年3月31日10時に開通します。
福良バイパスの現道。こうした集落内の直角カーブを解消するバイパスだ(画像:福島県)
開通するのは郡山市湖南町赤津の1.4kmで、白河街道の「赤津宿」をまるまる回避するバイパスとなります。この区間の現道は、常夏川を挟んだ両岸の集落をクランク状の経路で結んでいますが、バイパスの開通で集落区間にある3つの直角カーブが解消。大型車も走りやすくなります。
千葉から福島県会津までを結ぶ国道294号は、東京方面から会津若松へ至る東北道・磐越道ルートが郡山JCT経由でL字を描くのに対し、白河市(白河中央スマートIC)から地図上で斜めに山間部を横断して会津若松まで直結する線形となっています。このため順次改良が進められてきました。
うち、猪苗代湖の南側の湖南町内4.7kmで建設中の「福良バイパス」は、2023年に福良地区の1.5kmが開通。今回の赤津地区1.4kmの開通で、2つの集落内を経由する区間は全てバイパス化されました。その中間および西側の線形が悪い計1.8kmについてもバイパスの建設が進んでいます。
福島県は整備効果として、線形不良・幅員狭小区間の解消、中通りと会津の連携強化、猪苗代湖周辺の観光振興などを挙げています。