南海電鉄は2025年6月25日、「南海本線(堺市)連続立体交差事業」に伴い、諏訪ノ森-羽衣間の下り線(和歌山方面)を7月26日(土)に仮線へ切り替えると発表しました。高架化工事が一つの節目を迎えます。
浜寺公園駅を通過する特急「ラピート」(画像:PIXTA)。
南海電鉄は2025年6月25日、「南海本線(堺市)連続立体交差事業」に伴い、諏訪ノ森-羽衣間の下り線(和歌山方面)を7月26日(土)に仮線へ切り替えると発表しました。高架化工事が一つの節目を迎えます。
今回の切り替えにともない、堺、湊、石津川、諏訪ノ森、浜寺公園の5駅において、下り普通列車の一部列車で発着時刻を変更します。また、浜寺公園駅の下りホームを現在の位置から西側に移設。下り乗車ホームは2番のりばがなくなり、1番のりばのみとなるほか、駅構内の通路が変更されます。
主に堺市内(一部高石市)における南海本線の連続立体交差は、石津川-羽衣間の約2.7kmが対象で、諏訪ノ森駅と浜寺公園駅は高架化されます。これまで段階的に仮線への切り替えを行い、スぺースができたところから高架橋工事が進められていますが、今回が最後の仮線切り替えとなります。
浜寺公園駅の西側は、私鉄最古の駅舎とされる辰野金吾設計の旧駅舎(1907年築)を残しつつ、仮駅舎が供用されています。その真裏に作られる高架橋の完成後は、新駅舎の正面に旧駅舎が移築され、駅のエントランスとして使用される予定です。
堺市区間の高架化事業の完成予定は2028年3月末とされています。また、浜寺公園駅北側で南海本線と交差し、海側へ向かっている阪堺線については、将来的に南海本線より海側の区間が廃止され、南海浜寺公園駅の山側駅前が終着点となる見込みです。