「鉄道駅から遠すぎ」な江戸川区役所が移転で便利に。

船堀駅の北側に巨大な再開発ビルが建設へ

 東京都は2025年7月16日、江戸川区の船堀四丁目地区市街地再開発組合の設立を認可すると発表しました。

再開発ビルには区役所の新庁舎が移転する予定。現在の江戸川区役所は鉄道駅から遠い場所にありますが、利便性が大幅に向上します。

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都営新宿線の車両(画像:PIXTA)

 船堀駅は都営新宿線の開業当時(1983年)は終着駅でしたが、現在は途中駅となっています。

 計画地は船堀駅に近接した区の複合施設「タワーホール船堀」の北側。この敷地を南北に分けた上で、北側に区役所の新庁舎、南側に再開発ビルを一体的に整備する予定です。

 現在の江戸川区役所本庁舎は鉄道駅から離れた場所にあるため、小岩駅や新小岩駅、船堀駅、葛西駅などからバスを利用して訪れるのが一般的です。現庁舎は老朽化が進んでおり、機能が複数の建物に分散しているなど、防災や利便性の面でも課題を抱えています。そのため、新たな庁舎を船堀駅の近くの都営住宅跡地に移転整備することになった経緯があります。

 新たな庁舎は「災害対応の拠点」として、地上21階延べ約6万1330平方メートル、高さ99メートルの規模を想定。区は「これからの100年を支える日本一の防災庁舎」を目指すとしています。新庁舎の南側に建設される再開発ビルは、地上26階地下1階、延べ約5万8500平方メートル、高さ約99mを想定しており、商業施設、オフィス、共同住宅などが入る見込みです。

 今後、来年度の権利変換計画認可を経て、2027年度に着工する予定となっています。

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