救難飛行艇をロープ使ってレスキューする訓練

 海上自衛隊 呉地方総監部は2025年9月8日、珍しい訓練の様子を公式Xで公開しました。

【写真】これがUS-2使った激レア訓練です

 それは、US-2飛行艇を自衛艦がロープで引っ張るというもので、名称は「救難飛行艇えい航訓練」といいます。

 実施日は2週間ほど前の8月26日で、今回は多用途支援艦「げんかい」が不時着水した第71航空隊所属の救難飛行艇US-2をえい航するという想定でした。

「げんかい」は、ひうち型多用途支援艦の4番艦で、呉地方隊隷下の呉警備隊佐伯基地分遣隊(大分県)に配備されています。

 同艦を含むひうち型多用途支援艦は基準排水量980トン、全長65.0mと、大きさだけでいえば自衛艦の中では小型な部類になりますが、そのえい航能力は極めて高く、満載排水量2万トン超えのましゅう型補給艦やいずも型護衛艦も単艦で引っ張ることが可能です。

 そのため、機体重量45t程度のUS-2であれば難なくえい航できます。

 また、海上において自衛艦が飛行機をえい航するというのも、水面に離着する出来るUS-2飛行艇ならではと言えるでしょう。

編集部おすすめ