やはり六ツ又は見通しが悪い?

 一般社団法人日本損害保険協会は、2025年9月16日に「2024(令和6)年度 全国交通事故多発交差点マップ」を公開しました。

【画像】変わる! これが、ワースト交差点の再開発イメージです

 この集計結果によると、池袋六ツ又交差点が17件の事故発生で全国ワースト1となりました。

同交差点は池袋駅東口から北東へ約500mの場所に位置しています。なお、前年度もワースト交差点に選ばれており、2年連続のワースト1となります。

 池袋六ツ又交差点で事故が多発する理由としては、国道と明治通りという幹線道路が交差し、周辺には池袋の繁華街があるため交通量が非常に多いことが挙げられます。さらに、交差点の上空には首都高速道路が通り、その下を国道および都道の本線が高架で走っているため、昼間でも薄暗く、交差点内に複数設置された巨大な橋脚が見通しを悪化させていることも事故の一因とされています。

 また、東京国道事務所によると、交差点が大きすぎるため走行位置や停止位置が分かりにくく、その結果として横断歩道手前での追突事故や、右折車と対向直進車の衝突事故などが発生しているとのことです。

 ただし、2025年から交差点の改良工事が開始されており、工事完了後には繁華街に通じる「六ツ又交番」脇の街路など一部を廃止し、交差点を「五差路」へと縮小します。さらに、一部交通島の撤去、横断歩道の位置変更・短縮を行い、歩行者の動線を分かりやすくすることで、事故の減少を目指す方針です。

 なお、ワースト2には大阪府の谷町9丁目交差点と兵庫県の鵯越(ひよどりごえ)交差点がランクイン。ワースト4には東京都の四谷四丁目交差点、瀬田交差点、大阪府の安井町交差点、兵庫県の打出交差点が続いています。

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