日本製鋼所は2025年9月17日、装輪装甲車(人員輸送型)AMVの初号機を陸上自衛隊に納入したと発表しました。
【雰囲気ガラリ!】装輪装甲車AMV、2色迷彩と単色塗装を見比べ(写真)
これまでも防衛省向けの装輪装甲車AMVの画像は様々なところから公開されてきましたが、陸上自衛隊の戦闘車両に施される緑と茶の2色迷彩が施された車体が公開されたのは初です。
AMVは、フィンランドのパトリア社が開発した8輪駆動の装甲戦闘車両で、乗員3名のほかに12名の兵員を収容できます。防衛省・陸上自衛隊では、現用のコマツ製96式装輪装甲車の後継として2022年12月に次期装輪装甲車として採用を決定。これに伴い、前出の日本製鋼所でライセンス生産することも決まり、2023年8月末には2社のあいだでライセンス生産契約が締結されています。
防衛省では、2023(令和5)年度予算で初めて盛り込まれて以降、2025(令和7)年度予算までに82両の調達が決まっています。一方、日本製鋼所が2024年5月に発表した内容によると、北海道室蘭市にある室蘭工場で、26両をライセンス生産して防衛省へ納入する予定です。
そのため、一定数はフィンランドのパトリア社で製造された車体を輸入することになっています。