神奈川県が、三浦半島中央道路の整備を進めています。2025年9月には、地元住民を対象に「桜山・長柄区間」の都市計画変更についての説明会を開きました。
三浦半島中央道路は、三浦半島の逗子市・葉山町・横須賀市を南北に結ぶ計画延長約11.1kmの道路です。
同じく南北に走る横浜横須賀道路(横横道路)と国道134号のほぼ中間を通るルートで、これまでに葉山町の南郷トンネル入口交差点(逗葉新道・県道311号鎌倉葉山線)から、横須賀市の湘南国際村までが開通しています。
整備が進むと三浦半島の新たな南北軸となり、国道16号や国道134号の渋滞緩和、災害脆弱性の解消などが期待されています。
今回、都市計画変更の対象となるのは、逗子市の逗子警察署入口交差点(県道24号横須賀逗子線)から、現在の北端である南郷トンネル入口交差点までの桜山・長柄区間(都市計画道路3・6・5号桜山長柄線)約1kmです。逗子葉山高校やイトーピア逗子葉山団地の下をトンネルでくぐります。
詳細設計を進めた結果、約640mだったトンネル(地下式)延長を約560mに短縮するほか、トンネル施工時のロックボルトの長さが決まったことから、都市計画幅を「13.9~16.8m」から「19.2~28.5m」に拡大。また、道路の車線数を2車線と定めます。
さらに、接続する県道24号横須賀逗子線(都市計画道路3・4・1号横須賀逗子線)は、逗子警察署入口と逗子葉山高校入口の交差点が連続して流れが悪くなるため、右折レーンを追加することに。これにより都市計画幅を16mから19mに広げます。
今後、桜山・長柄区間については都市計画手続が進められ、2026年度以降、都市計画決定告示を経て用地測量などに進む見込みです。