日本で見られる!? ディズニー史上最大のクルーズ船

 オリエンタルランドが日本導入を計画している「ディズニーのクルーズ船」、その“お姉さん”ともいうべき新造船が2026年2月、東京へやってくる可能性があります。

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 この船はディズニークルーズラインの新造船「ディズニーアドベンチャー」です。

同船はディズニークルーズのアジア展開第1号として、3月10日にシンガポール発のクルーズでデビューする予定。米ウォルトディズニーは問い合わせに対して「シンガポール回航の一環として東京へ向かう」と回答しました。

 2028年度までに東京発着のディズニークルーズの就航が決まっている中、一足早く日本で洋上のディズニーを見ることができるチャンスが巡ってきます。

「ディズニーアドベンチャー」は約20万8000総トンで、全長は東京タワーの全高(333m)よりも長い約342m、幅は約46.4mと、これまでディズニークルーズが導入したクルーズ船の中で最大の船体規模を誇っています。

 これに対し、オリエンタルランドが発注し東京発着のクルーズに投入する「ディズニーウィッシュ」級の新造船は約14万4000総トン。現在、日本を発着するクルーズ船で最大の「MSCベリッシマ」が17万1598総トンですから、「ディズニーアドベンチャー」の東京寄港時は「ディズニーの船」という話題性に加えて、その巨大さでもインパクトを残しそうです。

その規模、ほぼ“町”

 余裕がある船体を持つ「ディズニーアドベンチャー」には、最上級のコンシェルジュスイートをはじめとした2111室の客室が用意されています。乗客定員は約6700人、乗組員数は2500人。ミッキーマウスやミニーマウスなどのライブパフォーマンスを楽しめるダイニングや、各作品のテーマに沿った内装が特徴的なレストランがあります。

 映画『ベイマックス』の舞台となったサンフランソウキョウをモデルにしたエリアや、東京ディズニーシーが発祥の大人気キャラクター「ダッフィー&フレンズ」のショーが行われるステージなど、航海の間にディズニーの世界へ没入できる内装と共に多彩なエンターテインメントを楽しめる工夫が施されています。さらに最上階の19デッキにはマーベル作品をテーマにした全長250mという“洋上最長のジェットコースター”が設けられており、「ディズニーアドベンチャー」がディズニークルーズの中でも唯一無二の存在であることがうかがえます。

 船籍はバハマ。

運航の拠点はシンガポールで、同港を発着する3泊から4泊のショートクルーズに投入されます。

実は「ディズニー」になるはずではなかった!?

 ところで「ディズニーアドベンチャー」は最初からディズニークルーズの船として建造されたわけではありません。同船はもともと、客船大手のゲンティン香港が傘下のドイツ造船所MVヴェルフテンに発注したクルーズ船「グローバルドリーム」で、竣工後はゲンティン香港のクルーズブランド「ドリームクルーズ」で運航する予定でした。

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オリエンタルランドのディズニークルーズが発着を予定している東京国際クルーズターミナル(乗りものニュース編集部撮影)

 しかし2020年、新型コロナウイルス感染症のパンデミックでクルーズ需要が蒸発。MVヴェルフテンもドイツ国内で感染が拡大したことで操業停止となります。ゲンティン香港はコロナ禍のダメージから抜け出せず、MVヴェルフテンと共に経営破綻へと追い込まれました。

 組み立てが行われていたドイツ・ヴィスマールの建造施設は艦艇大手のティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)が取得する一方で、建造途中の「グローバルドリーム」はディズニークルーズラインが取得。同社と関係が深いマイヤー・ベルフトが艤装を手掛けることになりました。マイヤー・ベルフトは2025年に就航した日本の「飛鳥III」を建造した造船所です。

「ディズニーアドベンチャー」への改修に当たっては、将来的なGHG(温室効果ガス)排出ゼロを目指し、グリーンメタノール燃料が使用できるようエンジンの改修や燃料タンクの増設など、かなり大掛かりな工事が実施されたようです。

 2025年12月にドイツのブレーマーハーフェンで引き渡された「ディズニーアドベンチャー」はパナマ運河経由で回航することになり、大西洋を横断した同船は2026年1月15日にディズニークルーズの拠点である米フロリダのポート・カナベラルに到着しました。同港を1月27日に出港し、2月3日現在は西海岸のロサンゼルスへ向かって航行しています。

 パナマ運河庁と船舶の位置情報を提供するサイト「マリントラフィック」によると、同船はパナマ運河を抜けて太平洋に入っており、ロサンゼルス寄港は2月9日の見込み。同港出港後は太平洋を横断して東京へ向かい、3月上旬には母港となるシンガポールに入る予定です。

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