JR九州が、老朽化車両の置き換えとして普通列車用のYC1系を新造。営業運転に向けて走行試験を実施していきます。

2両編成1本を新造

 JR九州は2018年1月26日(金)、蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両(ハイブリッド車両)のYC1系を新造し、走行試験を実施すると発表しました。

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YC1系電車の外観イメージ(画像:JR九州)。

 従来のエンジン駆動から、エンジン発電式モーター駆動に置き換えることで、二酸化炭素などの排出量や騒音を低減。さらに蓄電池のアシストにより、効率的な走行性能を実現します。従来のキハ66系・67系ディーゼルカーと比較して燃料消費量を約2割減らせるといいます。

新型ハイブリッド車両「YC1系」を新造 発電機と蓄電池の電気で走行 JR九州

YC1系とディーゼルカーの駆動システム概要(画像:JR九州)。

 旅客設備としては、1人あたりの座面幅を拡大。また、車両の出入口に、足元を照らす照明を設置します。出入口は片側3か所の両開きとし、スムーズな乗降を可能に。さらに、段差をなくすことで乗降時の負担を軽減します。

 YC1系は2両編成で、定員は232人(うち座席76人)。設計最高速度は110km/hです。

1編成を新造し2018年6月に搬入。営業運転と量産化に向けた走行試験を行い、性能評価を進めていきます。

【画像】YC1系電車の内装は

新型ハイブリッド車両「YC1系」を新造 発電機と蓄電池の電気で走行 JR九州

YC1系電車の内装イメージ(画像:JR九州)。

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