近年のクルマは車内の収納が増えています。なかには定員に対し、明らかに多数のドリンク入れがある車種も。
昔のクルマと比べ、最近のクルマは小物入れなどの収納が増えたように思います。
ホンダ「ステップワゴン」のインテリア。ドリンクを入れられる収納が合計17か所設けられている(ホンダの画像を加工)。
たとえばホンダによると、「スペースあらば収納を作る傾向がありますね」とのこと。「販売の現場からは、小さいお子さまがいらっしゃるお客様や、女性のお客様を中心に、細かな収納があると商談上有利になるという声があります」と話します。
実際「ステップワゴン」の2017年夏発売モデルでは、袋をひっかけるフックや、前列シート背面の収納式テーブルなどを含む多種多様な収納が、ウェブサイトで紹介しているものだけでも34か所、うちドリンクを入れられるものが17か所あります。ちなみに「ステップワゴン」は7人乗りです。
この傾向は他メーカーも同様で、たとえば2017年12月に発売された5人乗りのスズキ「クロスビー」も、ドリンクを入れられる収納が13か所も設けられています。スズキに話を聞きました。
——ドリンクがたくさん入ることは、クルマのウリになるのでしょうか?
はい。最近の車種では、定員の人数ぶん以上の数を用意しています。
——どのようなニーズがあるのでしょうか?
厳密には必ずしもドリンクに特化したものではなく、ドリンクが入るサイズの収納を増やしたのが実際のところです。
収納の増設、なぜ可能に?スズキによると、細かな収納を増やす傾向がいつごろからか、はっきりとはいえないものの、おおむね2000年代以降とのこと。たとえば、かつてセンターパネルの下方には灰皿が設けられているケースをよく目にしましたが、禁煙の風潮が広まるにつれ、灰皿部分も小物入れになっていったそうです。
確かに、中古自動車査定制度を運営する日本自動車査定協会も、以前の取材時、「喫煙する方が減り、昔は当たり前にあった灰皿がクルマからなくなっています」としていました。加えてスズキは、これによりシガーソケットにライターとしての機構、つまり熱源がなくなったことも、この部分を小物入れとして使えるようになった要因のひとつだといいます。
また、メルセデス・ベンツは「最近の車種は、ドアのウーファー(スピーカー)が変わり、ドア下方におけるデザインの自由度が高まりました。ドアポケットの容量を大きくしたり、その一部を成型してドリンクを入れられるようにしたりしています」と話します。このように車内のさまざまなパーツが変化したことで、収納の増設や使い勝手の改良が可能になるケースもあるようです。
スズキ「クロスビー」のインテリア。左下のリアドアポケットは小物入れとしても、ペットボトルホルダー(2本)としても使える(画像:スズキ)。
ちなみに、スズキは先述の「クロスビー」など2017年以降のモデルでは、「前席エアコン吹き出し口のドリンクホルダーを、500ミリリットルの紙パック飲料(底面は1リットルの牛乳パックと同じサイズ)が入るよう少し大きくし、様々なサイズのドリンクに対応しています」と話します。
【写真】蓋付き以外不可? ベンツの「網のボトルホルダー」
メルセデス・ベンツGクラスには、助手席の中央寄り下方に網のボトルホルダーがついている(乗りものニュース編集部撮影)。

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