東京~シンガポール線の開設から60周年を記念し、JALがシンガポール・チャンギ国際空港でセレモニーを開催。歴代制服を着用したシンガポール基地のCAたち、和楽器の演奏や獅子舞が乗客を歓迎しました。
東京~シンガポール線の就航60周年を迎えたJAL(日本航空)が2018年5月8日(火)、シンガポール・チャンギ国際空港で、21時50分(以下全て現地時間)発の羽田空港行きJL036便の出発にあわせ、記念セレモニーを開催しました。
シンガポール・チャンギ国際空港で開催された就航60周年セレモニー(2018年5月8日、恵 知仁撮影)。
JALは東京~シンガポール線を開設した初めての航空会社で、1958(昭和33)年5月8日、レシプロエンジンを用いるダグラスDC-6B型機により週3往復で同線の運航を開始。香港、バンコク経由で、片道およそ18時間半を要していました。なお現在、JALは羽田発着1日2便、成田発着1日1便で、東京~シンガポール線を運航(すべて直行便)。ボーイング777-200型機が用いられ、所要時間は片道およそ7時間です。
20時45分すぎ、チャンギ国際空港のD42ゲート付近で、鳴り響く和楽器による演奏が搭乗を待つ羽田行きJL036便の利用者、そして広く空港利用者から注目を集めるなか、セレモニーが始まりました。

挨拶するJALの大川順子取締役副会長。

JL036便の中村敬市機長。

歴代の制服を着用して登場したJALシンガポール基地のCA。
セレモニーでは主催者を代表し、JALの取締役副会長である大川順子さんが、「シンガポール線は1958年5月8日、DC-6B型機という50人乗りの飛行機で運航を始め、以来、日本とシンガポールの架け橋になるべく、今日まで運航を続けてまいりました。次の目標は、また次の60年でございます」と挨拶。
そしてこの日、羽田行きJL036便の機長を務める中村敬市さんは「シンガポール線は27年前、ボーイング747-400型機の副操縦士として初めて乗務しました。以来、シンガポールはもっとも好きな目的地のひとつです」とウエルカムスピーチをしています。
シンガポール基地のCAが歴代制服で 好調のシンガポール線セレモニーには、JALのシンガポール基地に所属するCAが、歴代の制服を着用して参加。式典の終了後には記念撮影の時間が設けられ、多くの乗客とカメラに収まっていました。

和楽器の演奏に合わせ、一緒に踊り出す搭乗客も(2018年5月8日、恵 知仁撮影)。
そして搭乗中には、和楽器の演奏とともに獅子舞が登場。近年、インバウンドが増えているというシンガポール線、その乗客たちの被写体として人気だったことは言うまでもありません。また搭乗客には、記念品として搭乗証明書やハンドタオル、直筆のメッセージカードなどがプレゼントされています。
ちなみに、セレモニーが開催された羽田行きJL036便にカウンターでチェックインした際、「式典をするのでぜひ早めに来て!」という“招待状”も搭乗券とあわせて手渡されました。

ボーイング777-200型機による羽田行きJL036便。

搭乗口でお見送りをする大川副会長。

獅子舞も登場しにぎやかな搭乗口。
JALは2017年、3往復中2往復がボーイング767型機による運航だった東京~シンガポール線を、3往復すべてを大型のボーイング777-200型機に変更。にもかかわらずインバウンドの増加もあり、搭乗率は年間平均で80%台という高い数字を維持しているそうです。
なお60周年の2018年5月8日(火)、羽田空港でも午前11時30分発のシンガポール行きJL037便で記念セレモニーが開催されています。
【写真】1958年、シンガポール就航初フライトのDC-6B型機

1958年5月8日にシンガポールのパヤ・レバー空港で撮影された、JALの東京~シンガポール線初フライトのDC-6B型機写真(2018年5月8日、恵 知仁撮影)。