JR九州の観光列車「或る列車」の3周年を記念し、大分駅で車内見学会が実施されました。ふだんは乗車できない小さな子どもたちが大勢、車内を楽しんだほか、「ななつ星in九州」とも並び、JR九州が誇る豪華列車の共演が実現しています。
JR九州が大分駅で2018年8月8日(水)、この日に運行開始から3周年を迎えた「JR KYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」の3周年記念イベントを開催。大分駅では初めてとなる車内見学会が行われ、300名の家族連れが車両の内装や雰囲気を楽しみました。
大分駅で開催された「或る列車」車内見学会(2018年8月8日、皆越和也撮影)。
「或る列車(あるれっしゃ)」は、明治時代に当時の九州鉄道が発注した幻の豪華客車「或る列車」を元に、水戸岡鋭治さんがデザイン・設計したJR九州のD&S列車(観光列車)。ラグジュアリーな車内で、東京・南青山のレストラン「NARISAWA」オーナーシェフ成澤由浩さんがプロデュースする、九州の旬の食材を使ったスイーツのコースを味わえます。

「或る列車」にはこれまで3万人以上が乗車。

細かい造形が特徴の「或る列車」車内。

大分駅の下村駅長と「或る列車」。
今回の車内見学会について、「デビューから3年となり、日頃よりお見送りやお出迎えなどでご協力いただいている沿線のみなさまへの感謝の気持ちを込めて行いました。また夏休みということもあり、お子さまにも参加いただけるようにしました」と、下村直己大分駅長は話します。
隣に「ななつ星」! 豪華列車同士の並びも実現この日は、朝10時の見学受付開始時点で300名ほどが整理券の列に並びました。そして12時45分、大分駅ホームに「或る列車」が到着。

大分駅に停車中の「ななつ星in九州」。左奥に「或る列車」(2018年8月8日、皆越和也撮影)。
13時から受付順に車内見学がスタート。10歳未満の子どもはふだん、「或る列車」に乗車できませんが、この見学会には参加できるとあって、大勢の家族連れが車内の雰囲気を楽しみました。
今回の見学会では、スイーツの展示や試食などは行われていないものの、参加者には運行時に車内で提供されるオレンジジュースが振る舞われたほか、限定品のクリアファイルもプレゼントされています。

「或る列車」と「ななつ星in九州」。

特急「ゆふいんの森」やキハ200系ディーゼルカーも。

グッズ販売などでにぎわう大分駅コンコース。
また大分駅コンコースでは、オリジナルキーホルダーやD&S列車グッズなどの販売、JR九州の子ども用制服を着ての記念撮影、プラレール、思い出日記記入などのコーナーが設けられ、子どもたちの歓声が絶えませんでした。
「或る列車」は季節ごとに、大分コース(大分~日田)、長崎コース(佐世保~長崎)で運行されていますが、8月23日(木)と9月20日(木)には特別メニューが提供される阿蘇コース(大分~阿蘇)特別運行も予定。下村大分駅長は「これからも多くの方に乗っていただいて、地域の観光に貢献したい」と話しています。