ANAが、大阪・伊丹空港のラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」「ANA LOUNGE」をリニューアル。入ったときから滑走路が見える、明るく開放的、そして“らしさ”がある上質の空間になっていました。
ANA(全日空)が進めている、国内線空港ラウンジのリニューアル。2019年1月30日(水)、新しくなり、広さも1.2倍になったという大阪・伊丹空港のラウンジが報道陣へ公開されました。
まず面白いのが、受付です。その背後に大きな窓が広がり、滑走路や駐機場が丸見え。天井は、飛行機のフラップ(主翼にある揚力を増加させる装置)を模したデザイン。鏡面仕上げになったカウンターの効果もあり、明るさと開放感、そして“らしさ”にワクワクします。ラウンジのデザインは、新国立競技場も手がける建築家の隈 研吾さん監修で、コンセプトは「一期、一会」。ちなみに、こうした窓を背にしたラウンジカウンターは、ANAで初だそうです。
背後に滑走路が見える、伊丹空港の新しいANAラウンジ受付(2019年1月30日、恵 知仁撮影)。
「ラウンジは大きく滑走路側に開いており、日々移り変わる風景がご覧いただけます。これも『一期、一会』につながるのではないかと思います」(全日本空輸 執行役員 大阪空港支店長 衛藤 勇さん)
伊丹空港にANAが設けているラウンジは2タイプ。
この「ANA LOUNGE」で面白かったのが、入口からの距離で変わる座席のタイプ。入口側には、短時間滞在を想定した座り心地が硬めな座席、奥に行くほど、長時間滞在に向くゆったりした座席になる具合でした。

伊丹空港の新「ANA LOUNGE」、入り口側の席。

プライベート感も意識された伊丹空港の新「ANA LOUNGE」やや奥側の席。

ゆったりしている伊丹空港の新「ANA LOUNGE」奥側の席。
コンセントとUSB充電口は各席に用意されているほか、地域性が感じられる工芸品の展示も特徴です。大阪の「ガラス」、京都の「清水焼」「京団扇」「竹工芸」が、上質感と旅情を感じさせてくれます。
提供される飲食サービスは、ソフトドリンク、ビールなどのアルコール類と簡単なおつまみ。
そして、プレミアムメンバー向けのラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」。こちらも「ANA LOUNGE」と同様、連なる窓の向こうに滑走路が見え、奥行きを感じますが、壁(大和壁)がウォールナットになっており、落ち着いた雰囲気があります。センターテーブルを囲む大きなソファの、余裕のある座り心地も印象的です。飛行機のフラップを模した空港ラウンジらしい天井が視界に飛び込んできます(“フラップ天井”は「ANA LOUNGE」にはない)。

伊丹空港の新しい「ANA SUITE LOUNGE」(2019年1月30日、恵 知仁撮影)。
飲食サービスではソフトドリンク、ビールやワインなどのアルコール類にくわえ、おにぎりや味噌汁といった軽食、そして「地域にちなんだメニュー」が楽しめるのもポイントです。
2019年3月31日までの期間限定で、ラウンジリニューアルを記念したANAオリジナルの、フワッととろけるような食感がポイントという兵庫・明石の郷土料理「明石焼き」、芳醇なバター風味のワッフルに豊かなコクのチョコレートをかけたという大阪・梅田「Manneken」の「チョコレートワッフル」が提供されます。
4月以降は「Manneken」のプレーンワッフルが用意されるほか、随時、地域にちなんだメニューの提供を検討していければ、とのことです。

地域の工芸品が空間を彩る「ANA SUITE LOUNGE」。

「ANA SUITE LOUNGE」にて、期間限定で提供される「明石焼き」。三つ葉をのせていただく。

左から2人目がANAの衛藤執行役員、3人目がANA CS&プロダクト・サービス室商品戦略部の原部長。
こちらもコンセントやUSB充電口が各席に用意されているほか、大阪の「ガラス」、京都の「京焼・清水焼」「京団扇」が「地域性」を出しています。
伊丹空港のANA新ラウンジは、2019年2月1日(金)にオープン。2019年秋には、室内型「ANA PREMIUM CHECK-IN」(専用カウンター、専用保安検査場)も新設される計画です。