「青春18きっぷ」でも乗れる観光列車が走っています。その数20以上。
【本記事は、旅行読売出版社の協力を得て、『旅行読売』2019年8月号に掲載された特集「グルメ派? 絶景派? みんなの観光列車」内の記事を再構成したものです】
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JRの観光列車の中にはお得きっぷが使える列車があり、うまく活用したい。代表的なのが普通・快速列車に1日乗り降り自由の「青春18きっぷ」だ。
肥薩線の「いさぶろう・しんぺい」。
観光列車は普通・快速列車の扱いも多く、その場合は「青春18きっぷ」(運賃)と指定席券を買えば乗車できる(食事付きなど企画商品は別料金)。「くしろ湿原ノロッコ号」「富良野・美瑛ノロッコ号」「ナイトビュー姨捨」「越乃Shu*Kura」「SL『やまぐち』号」など、SLやトロッコを含め全国の20を超える観光列車に乗れる。
「青春18きっぷ」は1万1850円で、5回(日)使えるので、1回あたり2370円。運賃がこの額を超える行程に組み入れるのが原則だ。例えば、「ナイトビュー姨捨」の長野~姨捨間の運賃は往復820円(+指定席料金1040円)で、ここだけ乗るなら普通にきっぷを買ったほうが安いが、関東や北陸から普通列車を乗り継いで長野まで来るような長距離の鉄道旅に組み込むなら、断然お得になる。
観光列車を乗り継げるエリアも他方、もともと運行距離が長く、片道乗り通せば元がとれる「リゾートしらかみ」(秋田~弘前・青森)、「きらきらうえつ」(新潟~酒田)のような列車もある。また、予約状況によるが、「越乃Shu*Kura」(上越妙高~十日町)~「おいこっと」(十日町~長野)~「ナイトビュー姨捨」のように、観光列車を乗り継げるエリアもある。

五能線「リゾートしらかみ」の車内。
「北海道&東日本パス」1万850円(JR北海道線、JR東日本線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、北越急行線の普通・快速列車の普通車自由席およびJR東日本のBRTが7日間乗り放題)、「週末パス」8730円(南東北以南のJR東日本線と14の鉄道会社線の普通・快速列車の普通車自由席が週末の2日間乗り放題)も同様のお得きっぷ。きっぷによって使用エリアや有効期間があるので、JR東日本のホームページで確認を。
「青春18きっぷ」で乗れるJR観光列車例・くしろ湿原ノロッコ号(釧網本線)
・富良野・美瑛ノロッコ号(富良野線)
・リゾートしらかみ(五能線)
・SL銀河(釜石線)
・きらきらうえつ(羽越本線)
・SLばんえつ物語(磐越西線)
・SLぐんま みなかみ(上越線)
・おいこっと(飯山線)
・リゾートビューふるさと(大糸線・篠ノ井線)
・HIGH RAIL1375(小海線)
・ベル・モンターニュ・エ・メール(氷見線・城端線)
・奥出雲おろち号(木次線)
・瀬戸内マリンビュー(山陽本線・呉線)
・〇〇のはなし(山陽本線・山陰本線)
・しまんトロッコ(予土線)
・SL人吉(肥薩線)
・いさぶろう・しんぺい(肥薩線)
※一部の列車は運賃のみで指定席料金不要

『旅行読売』2019年8月号。特集は「グルメ派? 絶景派? みんなの観光列車」と「瀬戸内、最北、南の楽園 夏こそ島へ!」。
・旅行読売(Fujisan.co.jp)
http://www.fujisan.co.jp/product/2782/ap-norimono