(株)トラーナ(千葉市中央区)は7月1日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。
 申請代理人は犬塚暁比古弁護士(高井総合法律事務所、港区西新橋1-15-5)ほか1名。


 監督委員には粟田口太郎弁護士(アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業、千代田区大手町1-1-1)が選任された。
 負債総額は約5億3500万円(2025年7月1日時点)。

 2015年11月から定期課金(サブスクリプション)で利用できる乳幼児向けの知育玩具レンタルサービス「トイサブ!」を手掛けていた。ベンチャーキャピタルの出資を受けるなどにより順調に会員数が増加し、2023年9月期には売上高約6億7200万円をあげていた。

 しかし、2024年9月期は期中にサービス価格の値上げを行なったことからユーザー数が減少、売上高は6億4324万円にとどまっていた。今期に入り物価高、人件費等が高騰し資金繰りが悪化。十分な広告等ができない状況が継続し、新規顧客との契約が減少したため、売上減少に歯止めがかからず、資金繰りも限界となり、今回の措置となった。

 なお、事業は継続しており、既に美容健康食品・化粧品の企画・開発および販売事業の(株)ベルタ(東京都港区)とスポンサー基本合意書を締結しており、今後、同社の支援を受け再建を進める予定。

 ※(株)トラーナ(TSRコード:014460599、法人番号:3011203002127、千葉市中央区鶴沢町20-16、設立2015(平成27)年3月、資本金2975万円)
 ※(株)ベルタ(TSRコード:137343329、法人番号:7010401156862、東京都港区)

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