基本的に船釣りのプランはターゲットが決まっている。1回の釣行で2種目以上狙えると何だかお得感がある。

今回は、コマセマダイ&アジ五目&イカメタルの3種目を狙えるリレー便に乗ってきたので、その模様をレポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:webライター・小玉洋幸)

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リレー便の魅力とは?

2種目以上を狙うことを可能にするのが「リレー便」である。リレー便とは、1回の船釣りにおいて、途中でターゲットが変更される釣行スタイルである。

リレー便の魅力は、もちろん2種目のターゲットが存在することである。1種目を1日かけて釣りをするのも悪くはないが、2種目以上のターゲットがあることで飽きることなく釣りのバリエーションが広がる。

今回は、3種目狙うことが可能なリレー便に乗船してきたので、その模様を紹介したい。

新潟県上越地方の特徴

今回は新潟県上越地方でリレー便に乗船した。上越沖は、潮通しがとても良くマダイやブリなど様々な魚を狙うことができる。リレー便が成り立つものこのおかげである。

今回の狙いは、「マダイ」と「アジ」そして「アカイカ」である。マダイとアジはコマセ釣り、アカイカはイカメタルで勝負した。

当日の状況

釣行は7月29日(水)。名立港から出港。「天翔丸さん」にお世話になった。船長が気さくな方で、毎回とても気持ちの良い釣りをさせてくれる。

私のお気に入りの船宿である。

当日の天候は曇り。今年は梅雨が長引いていたせいか、晴れ間が少ない気がする。考え方次第ではあるが、真夏の炎天下で釣りをするより遥かに身体が楽なことは言うまでもない。

出港時、前日からのうねりが残っていたものの、次第に落ち着いた。日が暮れるころにはべた凪になっていた。

写真ではわかり辛いが、力のあるうねりがあった。

欲張りリレー釣行満喫 コマセマダイ&アジ五目&イカメタル【上越沖】
当日はうねりが入っていた(提供:WEBライター・小玉洋幸)

名立港はコイン式の製氷機がある。100円玉は多く持っていた方が良い。

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コイン式の製氷機(提供:WEBライター・小玉洋幸)

当日は曇り。季節は夏だが涼しさを感じる。時間が経つにつれ、波は落ち着いた。

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当日の海の様子(提供:WEBライター・小玉洋幸)

コマセマダイ

まずはコマセマダイから釣りがスタート。

戦略

春より続いていた乗っ込みのシーズンが終わり、マダイは産卵を終えて深場に落ちている時期である。食いが渋く、あまり浮かないと予想した。そのため、少しでもやる気のあるマダイのみに照準を当てた。

タックル

タックルは以下の通りだ。

・ライトジギング用ロッド
・ライトジギング用リール
・PEライン1.0号

2.5mから3m程の胴調子な竿を使用し、小中型電動リールを使用することが理想ではあるが、私は敢えて上記のタックルを使用した。理由は、汎用性の高いライトジギング用のタックルがどこまで通用するか見てみたかったためである。結果は、もちろん専用タックルには敵わないものの、問題無く使うことができた。

仕掛けは自作した。4号のラインを用いて15mと少々長めに設定。途中10mのところでサルカンを入れ、そこにガン玉を取り付けた。

ガン玉を取り付けた理由は、予想よりも潮が速かったため、付けエサをコマセと同調したいと考えたためである。

3枚でコマセマダイは終了

少々うねりが残っていたため難易度は少々高め。反応が出るまでは置き竿にしておき、反応が出た際には手持ちに切り替えた。誘い方はシンプルで、1mから2m程落とし込むだけである。マダイは、落ちてくるものに反応することが多い。この習性を利用した。始めてから1時間くらいしたところで1枚獲得した。最終的に3枚でコマセマダイを終えた。

欲張りリレー釣行満喫 コマセマダイ&アジ五目&イカメタル【上越沖】
マダイをゲット(提供:WEBライター・小玉洋幸)

型の良いマダイ。この時期は「麦わら鯛」とも呼ぶが、とても美味しかった。

アジ五目

次はアジ五目に転戦。

戦略

マダイとは真逆に、トップシーズンに入っていたこともあり、誘いに関してはあまり考えていない。ここ数日の釣果も申し分ない状況であった。時合いが来たタイミングを逃さないことと手返しを意識した。

タックル

タックルは以下の通り。

・ライトジギング用ロッド
・ライトジギング用リール
・PEライン1.0号

コマセマダイで使用したタックルを流用し、仕掛け市販品を使用した。細い仕掛けの方が食いが良いかもしれないが、この釣りは時合いが勝負である。手返しが良いものであれば良い。

仕掛けは市販品。初心者なら針の本数を減らした方がトラブルが少ない。

欲張りリレー釣行満喫 コマセマダイ&アジ五目&イカメタル【上越沖】
使用した仕掛け(提供:WEBライター・小玉洋幸)

ついに時合いが到来

さて、アタリが無いまま3時間ほどが経過した。覚悟していたとは言え、反応が出ているにもかかわらず食わない状況を続けるのは流石に辛い。それでも我慢していると、時合いは突然訪れた。20時頃竿が大きく撓った。すかさずアワセを入れ巻いてくると、20cmほどのアジが釣れた。そこからは落とせば数匹付いてくる感じで、いわゆる入れ食いというやつになった。サイズは20~25cmで、稀に尺が混じるという具合だった。釣れ始めると面白いように釣れるので、そこからは終始忙しくなる。

イカメタル

今回の釣りを締めるのはイカメタルだ。

戦略

私自身、初めてのイカメタルである。事前に誘い方などを予習したり、当日船長に聞いたりした。あとは、これまでの経験を活かしながらやってみることにした。

タックル

イカメタルのタックルは以下の通り。

・エギングロッド
・3000番リール(シマノ)
・PEライン0.6号

アカイカは8杯の釣果に

アジ五目の隣でできるのが1つの魅力と思われるこのイカメタル。アジが釣れない時間が3時間あったと記載したが、イカメタルの反応も良くはなかった。しかしながら、日が暮れてからは多少なりとも反応はあった。釣れずともアタリはあるのだ。

何度も底を取り、軽くシャクりながら巻き上げてくる。すると着底後突然ずっしりとした重みと共に、イカ独特の引き。バラしたくないので、ゆっくりと慎重に巻き上げた。

釣れたのは、胴長35cmほどのアカイカ。ケンサキイカとも呼ぶ。

特にこの時期のアカイカは型が良く、引きも強い。使用したのはエギングロッドだったこともあり、イカの引きを堪能した。最終的に、8杯のアカイカを手にすることができた。

最終釣果

最終的に、マダイが3枚、アジが30匹程度、アカイカが8杯と満足のいく結果となった。リレー便ならではの釣果を堪能することができたと考える。船長曰く、今年はアカイカの調子が良いとのこと。是非とも、多種目を狙うことのできるリレー便に乗船し、色々な魚種を狙ってみてほしい。

上越地方ではこれから夜のイナダやワラサ、ブリなどの青物が最盛期を迎える。食いが戻ったマダイを狙いながら、日が暮れてからの青物釣りも面白い。飽きがこない海域なのだ。

気付いてみればクーラーがいっぱい。明日以降は魚三昧。

欲張りリレー釣行満喫 コマセマダイ&アジ五目&イカメタル【上越沖】
クーラーいっぱいの釣果に(提供:WEBライター・小玉洋幸)

<小玉洋幸/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り船について
天翔丸
出船場所:名立港

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