「神経締め」と聞くとワイヤーを使う方法をイメージする方が多いのではないでしょうか?今回は釣り場でも使える便利な「エアーシューター」を自作してみました。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・多賀英二)

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神経締めの道具や方法

神経締めに用いられる道具はアイスピックのような「先端の尖ったもの」と「ワイヤー」のセットが一般的でしょう(詳しくは以前公開した記事をご覧ください)。

最近の流行では、水圧で髄液を抜くものや空気圧で髄液を抜くものもあります。

今回は、空気圧で髄液を抜く場合の道具の作り方を紹介します。

エアーシューター制作に必要な物

はじめに必要な材料の紹介です。

空気で神経締めを行う『エアシューター』自作方法 釣り場でも使用可能
エアシューターの構成パーツ(提供:WEBライター・多賀英二)

まず「コンプレッサー用のガン」です。手の平に収まるコンパクトなものから手にフィットするものまで種類が豊富なので、好きなものを選びましょう。今回は釣り場で使用するのが目的なので、コンパクトなものを選びました。

次に「インフレーター」と「CO2ボンベ」です。今回はインフレーターとCO2ボンベが2本セットのものを購入しました。

次にガンとインフレーターを繋ぐ部品を用意しましょう。今回はG1/8 G1/4の異形ニップルと凹G1/8 凸8V1のブッシングを用意しました(G1/4 8V1の異形ニップルがあればブッシングは必要ないです)。

次に、細長いノズルを用意しましょう。今回はガンを購入した時付属されてありました。

最後に「シールテープ」です。エアー漏れを起こさないように巻くことを強くオススメします。

工具はスパナか小型のモンキーが2丁あれば組むことができます。今回は万力があったのでモンキー1丁を用意しました。万力があると作業しやすいと思います。今回は全てインターネットで発注して5000円程で制作できました。

空気で神経締めを行う『エアシューター』自作方法 釣り場でも使用可能
万力があると作業しやすい(提供:WEBライター・多賀英二)

手順

材料と工具が用意できたらさっそく作ってみましょう。

まずは、ガンの下準備をしましょう。カプラーと先端のノズルを外しましょう。シールテープを巻いたニップルとブッシングを、カプラーがついていたところに取り付けましょう。そして細長いノズルをガンの先端に取り付けましょう(シールテープは3周より5周ほど巻いたほうがしっかり閉まりました)。

次にガンとインフレーターを接続しましょう。

最後にCO2ボンベを繋いだら完成です。

空気で神経締めを行う『エアシューター』自作方法 釣り場でも使用可能
万力で固定しモンキーで締めていく(提供:WEBライター・多賀英二)

注意点

ボンベを使用するので取り扱いには注意が必要。

まず作成時の注意点ですが、CO2ボンベを接続する時は無駄な放出を防ぐために、インフレーターのバルブが閉まっていることを確認した方がいいでしょう。

次に使用時の注意点ですが、インフレーターのバルブは、開けたら締めて、エアーを放出という流れで、エアーを放出する前にバブルを締めることを強くオススメします。

試しにバルブを開けたまま使用したところ、エアーが出過ぎてすぐにボンベが空になりました。神経締め以外の用途で使用しないことも重要でしょう。

空気で神経締めを行う『エアシューター』自作方法 釣り場でも使用可能
バルブは開けたままで使わない(提供:WEBライター・多賀英二)

使い方&使用感

エアーシューターを用いて神経締めをする場合は、まず脳死させて、アイスピックのような物を目頭に刺します。そこから尾っぽを切断して神経抜きをすることを強くオススメします。尾っぽを切るのは、髄液を抜けやすくするためです。血が飛び散ることがあるので注意が必要でしょう。

実際使ってみて感じたことは、上記したように、バルブの小まめな操作が必要ということです。ボンベは無駄打ちすると意外とすぐに無くなります。しかし、熟成したり刺し身にしたりするための魚にのみ使用する程度に考えれば、十分でしょう。

応用編

自宅で多数の神経締めをする場合は、コンプレッサーがあれば可能です。コンプレッサーを使用する場合だと、エアーの残量を気にすることなく使用できるので扱いやすいでしょう。

今回紹介した道具は材料を探したりするのに少し手間ですが、一度組めば、ボンベを買い足すだけで長く使えるハズです。

ご自身の手で作ってみてはいかがでしょうか。

空気で神経締めを行う『エアシューター』自作方法 釣り場でも使用可能
コンパクトに仕上げた(提供:WEBライター・多賀英二)

<多賀英二/TSURINEWS・WEBライター>

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