懇意にしている釣具屋の店員さんにワームのカラーについて相談。すると、「カラーよりも優先すべきことがありますよ」との返答が。

その意図を詳しく聞いてみた。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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ワームカラーの重要度

そろそろ、私のメインフィールドである大阪南港でもタチウオが開幕する。そのシーズン直前、去年の釣りを振り返ると、ワインドはともかくリトリーブの釣りが伸び悩んだことを思い出す。

そこで、巻きの釣りに適したワームを物色するために釣具店を訪れた。私が目当てにしていたのは、とあるバスワーム。ライトブリームで鉄板のシリーズで、おそらくソルト流用しても、専用ワームに負けず劣らずのいい動きをすると考えたのだ。

カラーは関係ない?

そのワームをいくつか持っていき、店員氏に経緯を話し、「チャートがいいと思うんですけど、どうでしょうか」と相談した。

この店員氏、ベテラン釣り師で、私と同じくバスからライトゲームへと転向した経緯もあって話が合い、お店を訪れるたびにいろいろなことを教わる。タチウオにマストなチャートが一種類しかなかったので、内心「それしかないですよ」と背中を押してもらえるだろう、勇気づけてもらえるだろうと思っていたのだが、

「いや、カラーはあまり関係ないと思いますよ」

と、思わぬ回答が返ってきた。「どういうことですか?」とその意図を聞いたところ…。

ライトゲームの『ワームカラー』選択法 優先すべきは姿勢&シルエット
このカラー、どうですか?と相談する…(提供:WEBライター・井上海生)

大事なのは姿勢

氏曰く、タチウオでも何でも、リトリーブの釣りで重要なのは、とにかくスイミングの姿勢だそうだ。つまり、ジグヘッドの形状、それがもたらす海流・潮への絡み方、重さの選定などを考えることが最優先事項で、「カラーは最後の最後にくること」だと言う。

なるほど。私が去年通しで使っていたタチウオ用のジグヘッドは、一種類。メインフィールドの水深で通用するもっとも軽量なものであることからチョイスし、それ一辺倒で巻きの釣りをやっていた。

つまり、それが「不正解」だったのかもしれない。

確かに、問題は「カラー」ではなかったのだ。

カラーの選択法

私に諭す意味で、ある種強い言葉で「無関係」と氏は言ったのだろう。

「では、どういう風にいつもカラーを選んでいますか?」

と質問したところ、これまた参考になる回答が返ってきた。

「シルエット」が重要

曰く、まず「シルエット」だそうだ。バスワームを例にとって、語ってくれた。たとえば定番のグリーンパンプキンやちょっと変わり種のブラック系、あるいは満月の夜に効くホワイト系は、シルエットが出やすい。チャートも同様だ。つまり魚にワームがここにあるとアピールしやすい。

活性の高いときに使用するのがこのシルエットがはっきりするもので、逆に活性が低いときには、ナチュラルな食わせを演出するクリア系が効くとのこと。

ラメについて

それから、ラメが入っているか、いないか。ラメのカラーについては、そのラメ自体、シルエットが出る色か、出ない色かで、それ以上細かいことは気にする必要はなし!

最後にその方がおっしゃったのが、「大阪南港みたいなプレッシャーの高い場所で、あえていえば、誰も使っていないカラーを使うことが、魚を捻り出すコツです」とのことだった。

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カラーの管理にはいつも頭を悩ませていたが…(提供:WEBライター・井上海生)

つまりは四種でOK?

まず、「そのワームを通すのに適切なジグヘッドを選定すること」。これが第一と学んだ。

それから、カラーについてまとめると、シルエット別(はっきり出るもの、ナチュラル系)、ラメ入りとチャートと、四種あればOK、という話になる。

これは、カラーで頭を悩ませているアングラーにとっては、救いのような話ではないか。年間4種類のワームを買うだけでいいのだから。

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これくらいの四種でOKか(提供:WEBライター・井上海生)

そうは言っても、マイ・フェイバリットカラーを見つける喜びもあるのだが…今年は先輩釣具店員氏の忠言に従い、まずジグヘッドのスイミング姿勢にシビアになり、カラーにはこだわらず魚と勝負をしてみたい。

<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>

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