秋は良型ハゼ釣りシーズンですが、渓流ではハゼにそっくりな「カジカ」もまた最盛期。9月27日、そんなカジカを狙って秋の渓流に出かけました。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)

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那珂川水系でカジカ釣り

今回向かったポイントは、栃木県北部を流れる那珂川水系の荒川。近くを流れる鬼怒川や那珂川に比べると、かなり小規模でこぢんまりしている川です。

到着して釣り場を見てみると、川の両側に草が生い茂っています。水辺にたどり着くのに四苦八苦しましたが、何とか草を切り開いて川辺に立ってみると、水量は予想通りやや多め。タンパン&ビーサンスタイルでのカジカ釣りには、問題なさそうでした。

当日のタックル

竿は1m程度のタナゴ竿を準備しましたが、もっと硬めでコシが強い竿をチョイスした方がベター。軟らかめの竿ではアタリは取りやすいのですが、流れがある所では竿先が持っていかれてしまうので慣れないと難しいです。

この竿に直接ハリスを結びます。針はハゼ針5号をつけてみましたが、エサだけ取られるケースが多々あったため、もう少し小さめでもよかったかもしれません。

また、ハリスを5cm位とちょっと長めにしてガン玉を付けている方も多く見受けられますが、私はハリス短めでガン玉なしの仕様が好み。理由はピンポイントでエサをカジカが居そうな穴に持っていけるからです。

エサはイクラを持参。9月末はまだ小型の個体が多い事から針には1つ付ければ十分。また、イクラを使うとアタリが取りやすいという利点があります。

エサはイクラの他、ミミズや川虫でもOKです。

河川のハゼこと「カジカ」釣り満喫 釣り方も紹介【栃木県・荒川】
当日の道具(提供:WEBライター・尾崎大祐)

カジカの釣り方

カジカは比較的流れの緩やかな所の石の隙間で、ジッと上流から流れてくるエサを待ち構えています。

狙うポイントはズバリ直径20cm以上の石と石の隙間。そんな石が集まった場所があれば、それらでできた隙間(穴)にカジカがいる可能性は上がります。単独の石であったとしても、上流部や側面を探れば釣れる可能性はあります。

アタリは明確。竿先がブルブルっときたらそ~っと引き上げます。また先にも書いた通り、イクラエサでやれば魚がエサを喰った際白いモヤモヤが見えるので、それもアタリだと思って良いです。

また、カジカは水深が20~30cm位の浅い所にいるので、箱眼鏡を持参して「見釣り」をやってみるのも面白いです。カジカを見つけると、テンションも上がりますよ。

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見釣りも面白い(提供:WEBライター・尾崎大祐)

朝一はなかなかアタらず

9月27日、朝イチ勝負と決めて夜明けと共に荒川に到着。ササッと準備を済ませて釣り開始!カジカは意外と臆病な魚なので、陽が昇って辺りが明るくなってしまうと喰いが悪くなってしまうのです。なので、朝の準備はテキパキと。

しかし、チャンスタイムの朝一にはなかなかアタリが出ず…。

入ったポイントに良さそうな石も少なかった事から、探りながら上流方面へ移動していきます。

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ポイント移動(提供:WEBライター・尾崎大祐)

針を小さく

上流部へ移動していくと、ようやく石・水深・流れが良い感じのポイントに到着。予想は的中し、ブルブルとカジカ独特のアタリを感じ待望の1匹目!しかし、食いが浅かったようで写真撮影前にバラシ…。

大きめのハゼ針に苦戦しながら、何とか1匹目を掛けたタイミングで、針を袖4号とやや小さめに交換。相変わらずアタリは少ないのですが、大きな2つの石の隙間で2匹目!その後もバラシ1回とエサを取られる事数回。エサだけ取られても、同じ穴でしつこく粘って意地の3匹目を確保。

もうワンサイズ小さめの針(袖3号程度)を持ちこめば良かったかも、と反省です。

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13cmとまずまずサイズ(提供:WEBライター・尾崎大祐)

陽が差すとアタリが止まる

時刻は7時半。3匹確保した所で陽が差しこみ、アタリがパッタリとなくなってしまいました。めげずに1時間位粘るも生命反応はなし。タンパン&ビーサンスタイルでのぞんでいたので、水の冷たさにやられはじめた8時半頃に一旦切り上げることに。

車で下流方面へ移動し、別ポイントで探ってみたのですが、ここも生命反応がありません。残念ですがここで終了としました。経験上、陽が昇ってピーカンになっても釣れない訳ではないのですが…こういう悪い状況では特に顕著に傾向が出てしまうようです。

カジカはハゼと違って鱗がないのが特徴。実際、分類的には同じ仲間ではないそうです。

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渋い結果だが満足(提供:WEBライター・尾崎大祐)

当日の振り返り

実は初回と2度目のカジカ釣行で20匹以上を釣った経験から、この釣りを甘く見てしまい、痛恨の0匹という釣果に終わったこともあります。今年は前回の反省を生かしてしっかり朝イチに川へ入ったのですが、それでも渋い釣果となってしまいました。

とはいえ、今回何とか3匹のカジカに遊んでもらうことができたのは、朝イチのチャンスタイムを生かしたから、なのかもしれません。

そんなに難しい釣りではないはずなのですが、次回は更に周到な準備をし、良い日にあたるよう神頼みして出かけたいと思います。渓流日釣り券はコンビニで購入が可能。詳しくは栃木県鬼怒川漁業協同組合HPで。

身がフワフワして骨も柔らか。カジカは見た目に似合わず、実はすごく美味しい魚。次回はたくさん釣って塩焼きやカジカ酒も作ってみたいです。

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実は美味しい魚(提供:WEBライター・尾崎大祐)

<尾崎大祐/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
荒川

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