秋は寒暖差で思わぬ食い渋りに泣くケースもある。そこでオススメなのが千葉県山武郡九十九里町にある宮島池(宮島池親水公園)。
(アイキャッチ画像提供:週刊ニュースへら版 APC・中村直樹)
宮島池のヘラ釣り場
宮島池は太平洋に面した九十九里町の北部に位置するかんがい用ため池。昭和初期に建造され、平成5年に親水公園として開園された。 四季折々の樹木に囲まれた雰囲気のいい池で、遊歩道や東屋(水上テラス)などが設置されている。地域住民の憩いの場になっていて、春先は花見(河津サクラが有名)を楽しむ姿も目立つ。

池の周囲は600mほど。護岸化されて足場もよく、釣り台があればどこからでも竿が出せる。日研・全放協によるたび度重なる放流効果で魚影は濃く、厳寒期でも型が見られるほどだ。
現況はウキが活発に動き、宙・底釣りとも絶好調。短時間でのツ抜けも十分可能だ。釣れるサイズは手のひら~尺クラスと少し物足りないが、数が望めるためか平日でも多くの釣り人が楽しんでいる。
近年、北駐車場に清潔な水洗トイレが設置された。また、足下にはジャミやコイがいるので、キンギョ竿(超短竿)での雑魚釣りも可能。
小池
北岸(駐車場下):駐車場から下りてすぐ。入釣しやすいので、年間を通して多くの釣り人が入っている。北寄りの風が多くなるこれからはベストポイントと言える。水深は満水で2本弱、減水している現在は1本半前後。手前に掛かりがあるので、底釣りなら竿は8尺以上。
西岸:北西風にめっぽう強い。北岸に比べ魚影は薄くなるが、それでも多くの魚が居着く。水深は満水で2本弱、減水している現在は1本強で竿は10尺以上。

大池
南岸(旧材木所前):同池の最深部にあたり、満水で2本半近くある。減水している現在は2本弱。南風が吹く暖期に人気のポイントで冬の季節風が吹く時期は人気薄。釣り座の背後に駐車が可能だ。常連は7~8尺竿で楽しんでいる。
西岸:ボサが生え野趣に富んだポイントで、専門に狙うファンも少なくない。静かに楽しみたいならお勧めだ。水深は満水で1本半前後、減水している現在は1本強。他のポイントに比べ魚影が薄いので、竿12尺以上が無難。

釣り方とエサ
竿は10尺前後。特筆するような大型は顔を見せないので道糸1号、ハリス0.5号で問題ない。 魚影自体は濃いがジャミも多く、時には水面下が真っ黒になるほどの寄りを見せる。またメーター規定のローカルルールが設けてあるので、多くの常連が底釣りで楽しんでいる。
底釣り
浮力のあるウキでエサを素早く着底させ力強いアタリに的を絞る。エサは両ダンゴオンリー。この時期のグルテンはジャミが多く通用しない。ブレンド例は底釣り1.5+水1+ミッド1+ベーシック1。これに底釣りを振りかけて硬く練る。ジャミアタリがしつこい場合はミッドで開かせるのも手だ。
水深が浅いので下ハリスは長くても35cmまで。底釣りは安定していて釣りやすいが、マブナや小ベラが多い。
宙釣り
型をそろえたいならメーター両ダンゴ。良型は水面直下に居着いているため、その魚を下まで追わせるようなイメージ。 そのためハリスは若干長めで、ウキはグラスかPCのムクトップ。ナジミ際(ハリスの倒れ込み)のアタリを狙うと良型がそろう。逆にハリスが張りきってからのアタリだと型が小さくなり、マブナも交じりやすくなる。
エサを持たせ過ぎるとジャミにしつこく攻撃されるので、ネバるエサを開かせながら合わせていく感じだ。 あまりにジャミに手を焼くようならトロ巻きセットが面白い。
ダンゴタッチよりボソっ気があるバラケがよく配合はミッド3+両ダンゴA1+水1。ハリスは上8~10cm下13~16cm。 両ダンゴにしろセットにせよ魚は水面直下まで上がるが、寝ウキは取らずキレイな釣りを心がけよう。
<週刊ニュースへら版 APC・中村直樹/TSURINEWS編>
▼この釣り場について宮島池
入釣料:無料。釣り台必携。メーター規定(ローカルルール)
この記事は『週刊へらニュース』2020年10月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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