10月30、31日、年に数回行っているキス釣り遠征で山口・周防大島へ。たくさんのポイントを回りましたが、釣果の良かった2カ所での釣りを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・田中省吾)

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大...の画像はこちら >>

周防大島でちょい投げ釣り

年数回、広島市在住の釣り友である長井さんと瀬戸内の島にキス(シロギス)釣りに出かけていますが、今年はコロナ禍で1年ぶりの遠征です。盛夏のシーズンとは異なり、狙いは波止、岸壁から落ち期のキスパラダイスを見つけることです。

今回は10月29~31日に山口・周防大島(屋代島)を周回、しかし落ち期のキスの群れは気まぐれ。強めの風の中、風裏を探しながら十数か所を回りました。今回ちょい投げで釣果が出た2か所を紹介します。

東三蒲をドローンで空撮

まずは初日の朝6時半~8時半に竿を出した東三蒲にある水産加工団地の岸壁です。ここは周防大島に渡る周防大橋から比較的近い場所で、2017、2018年の1月に良型キスの実績があります。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
水産加工団地を空中撮影(提供:WEBライター・田中省吾)

今回もドローンによる空中からの確認をしながらの釣り。ここは50~70mのちょい投げでアタリが出るので、ルアーロッドなどの短竿やファミリーフィッシングでも可能です。試しに遠投してみたのですが、キスの反応は薄いようです。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
水産加工団地のポイント(提供:WEBライター・田中省吾)

砂底で根掛かりはほとんどありませんが、一度ロープでしょうか、イレギュラーな根掛かりがありました。この時期、引きずるスピードはゆっくり目で、アタリがあると30秒から1分くらい間を開けた方が釣果につながります。

仕掛けとエサ

エサはイシゴカイですが、冬場は引き釣りでもカレイが掛かることがありますので、通常より太めの仕掛けの方がいいかもしれません。エサは1匹掛けで食い渋る越冬ギスにアピールします。コツコツと小さな前アタリが取れたら、その場でステイして、吸い込みを待つことが重要です。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
水産加工団地でヒット(提供:WEBライター・田中省吾)

仕掛けは、アピール重視で自作のチモトにラメ糸とレジンを塗ったハリで、ハリ数はステイした時にキスの動きで仕掛けが絡まないように3~4本程度、モトスはフロロカーボンライン1.75号、エダスはホンテロン0.8号です。長井さんはモトス2号エダス1号を使用していました。

12~15cmがレギュラーサイズ

当日は、キスのアタリはあるのですが、12~15㎝がレギュラーサイズで群れが小さく、数も単発が多く釣果は思ったほど伸びません。ここで粘るよりも新しいキスとの出会いに向けて9時半の満潮過ぎのタイミングで、長井さんと相談して移動しました。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
水産加工団地での釣果(提供:WEBライター・田中省吾)

『逗子が浜海水浴場横』を空撮

次に竿を出したのは神浦の逗子が浜海水浴場横の波止です。ここは初日の13時半~15時と2日目の6時半~9時の2回、竿を出しました。水産加工団地の岸壁から数か所ランガンしましたが、外ればかりで、気が付けば昼過ぎ。干潮となる15時27分までの時合で何とかキスを……と、今回の釣行で一番期待できる実績場の神浦・逗子が浜海水浴場横の波止をへ向かった次第です。

今回もドローンでポイント全体を見渡すと、沖向き、港内ともきれいなカケアガリが確認できます。一見、沖向きの方が良さそうなのですが、実は港内の方が好釣果です。前回は沖向きでも釣れましたが、相対的に見るとやはり港内となります。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
逗子が浜海水浴場横の波止(提供:WEBライター・田中省吾)

波止の先端正面にもキスはいますが、エサ取りのチャリコが群れていますので、釣果にはつながりません。波止から10mくらい沖に深いカケアガリのポイントがあります。

良型主体に32匹

港内では、毎投ほぼ素バリなしでキスが釣れました。また、近投なのでキスのアタリがダイレクトに伝わって、気持ちの良い感触を楽しめますが、同じ場所に何度も仕掛けを投入すると、キスはオモリの着水音で散ってしまいます。

そこで50mくらい投げ、ゆっくり巻き取って10~30mのポイントに仕掛けを通す気遣いが必要です。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
逗子が浜海水浴場横では連発モード(提供:WEBライター・田中省吾)

初日のレギュラーサイズは15~20cmで、ピンギスは全くいません。完全な砂底のため、根掛かりはありませんが、係留船のロープには注意が必要です。外向きはチャリコばかりで遠、近投も試しましたが、キスの反応は全くありませんでした。ここでの釣果は長井さんがキス12~21cmを45匹、私が12~20cm32匹でした。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
長井さんの釣果(提供:WEBライター・田中省吾)

翌日も神浦へ

2日目は東進して倉橋島に行くつもりでしたが、初日に近投で釣れた20cmオーバーの強烈なアタリを味わいたくて、9時53分の満潮に向けてと朝マヅメが重なるタイミングになると、さらに大型の数釣りができるのでは……と、欲深く再度、逗子が浜海水浴場横の波止に入ることにしました。

釣果は6時半から2時間でキス12~22.5cmを35匹、ほぼ前日と同様な釣果でした。太陽が昇るにつれて、前日は気にならなかったフグの猛攻を受け、場所移動しました。

『ドローン』活用したちょい投げ釣りでシロギス125匹【周防大島】
早朝はキスが連発(提供:WEBライター・田中省吾)

その後、数か所を回りましたが、帰りの長距離移動を考えて11時に納竿としました。好天にも恵まれて楽しい2日間を過ごしました。釣果も2人合わせて125匹。釣れた魚は持参していた発泡スチロールの箱に潮氷に浸して関西まで持ち帰りましたが、鮮度はほとんど落ちていませんでした。

今回のポイントはいずれもチョイ投げで釣果が上がりました。本格的な投げ釣りの道具も不要ですので、秋の一日を周防大島の観光を兼ねてファミリーフィッシングで釣って楽しい、食べておいしいキス釣りはいかがでしょうか。

<田中省吾/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り船について
周防大島(屋代島)
所在地:山口県大島郡

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