メバリングでメバルに交じってよく釣れる魚がカサゴ。根にタイトに付くので、そのまま潜られて終戦することも。

カサゴとの釣り分けを考えなければならない。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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デイは釣り分け困難

デイゲームのメバリング。日中にメバルを狙う場合は、カサゴとの釣り分けが難しい。メバルは夜になると浮いてくるが、日中は底にベタッと付く。カサゴは日中も夜も底にベタッと付く。つまり日中は、底にカサゴ、メバルが交じることになる。そのため、釣り分けはあまり考えない方がいい。釣れる魚は釣るという感覚でいこう。

ただ、傾向を言うならば、キワのボトムにはカサゴが多い。オープンウォーターのボトムにはメバルが多いようだ。これはおそらく、メバルが割りあい回遊するからだろう。漁港の中でも少しでもベイトっ気や、エビっ気があるところなどを狙い、メバルは動く。

そのため、オープンウォーターの底を、小魚や小エビをイミテートしたダートアクションで狙い打つと、メバルが出やすい。

ただ、同様にカサゴも出るので、根に潜られないようにドラグは強めに設定しておこう。

『メバリング』ステップアップ解説:カサゴしか釣れない時の対処法3選
デイゲームではオープンウォーター意識(提供:WEBライター・井上海生)

ナイトでカサゴを釣り分けよう

ナイトゲームのメバリング。夜のメバリングでは、カサゴとメバルを釣り分けることが可能だ。考えられることとして、3つほど、カサゴしか釣れない理由がある。それを回避すればいい。

1.ジグヘッドが重すぎる

カサゴしか釣れないという方は、もしかして、ジグヘッドが重すぎないだろうか?たとえば静穏な水深もそこまでない漁港で、1.5gのジグヘッドを使っているとすると、これは重すぎる。水深2m程度なら、5秒でボトムに付く。そうなると釣れるのは、カサゴになる。

メバルは、夜は表層に付く魚なので、基本は1g以下のジグヘッドで狙おう。

『メバリング』ステップアップ解説:カサゴしか釣れない時の対処法3選
ジグヘッドはアンダー1gが基本(提供:WEBライター・井上海生)

2.コースにタイトすぎる

キワ、テトラ、岩礁帯。どのような場所でも、コースにタイトにすぎると、メバルがカサゴになる。

キワの場合、キワにリグを寄せすぎるといけない。壁に張り付いているカサゴがバイトしてくる。コースをやや甘めにして、表層を狙い打ちしよう。テトラ、岩礁帯の場合は、コースもそうだが、オープンウォーターでも、横のトレースでも、レンジがボトムにタイトになるとカサゴになる。

このようなメバルの「ホーム」ともいえる場所ではただでさえ個体数が多いので、まず、コースにタイトになる必要はない。やや甘めを意識して打てばいい。

3.レンジキープ

何よりレンジに注意だ。必ずメバルの着き場所である「表層」だけを意識し、リグが沈まないように管理しよう。そのためには、PEラインの浮力を使いながら1gアンダーの軽量リグを使用するのが、一番簡単だと思う。

ジグヘッドは1.25gまで

上に挙げた留意点を意識してもメバリングのはずがカサゴになる場合は、「ある程度は避けられない」と思おう。

というのも、カサゴのレンジは、海のコンディションによってわからないことがある。たとえば潮がよく動く場合は、盛んにベイトフィッシュなどを追いかけて、表中層まで上ずってくる。

その他、リグが落ちた音や気配にリアクションバイトしてきてカサゴが釣れることも多い。特にまっさらな、誰も打っていないポイントでは、カサゴはもともと反応がいい魚なので、何をしてもまあ釣れてしまうのは仕方がない。

『メバリング』ステップアップ解説:カサゴしか釣れない時の対処法3選
何をしても釣れてしまうカサゴ(提供:WEBライター・井上海生)

ただ、一つだけ言えるのは、やはりジグヘッド重量だ。筆者の感覚では、どれだけ重くしても1.25gまで。それ以上にすると、どうしてもボトムに着くか、沈下速度が速すぎてカサゴのリアクションバイトを誘発してしまう。

メバリングにおけるジグヘッド選定は1gアンダーが基本だ。

最初は信じられないような軽さに思えるかもしれないが、専用ロッド(もしくはそれに近いライトロッド)、PEライン0.3号、またはフロロカーボンライン1.5lbというライトラインを使っていれば、だんだんとこの程度のジグヘッドの方が扱いやすくなってくる。

要点まとめ

カサゴしか釣れないときに気をつけるのは、簡潔にまとめると、次の通りだ。

・ジグヘッドを重くしすぎない(アンダー1gが基本)
・コースにタイトになりすぎない(キワ、ボトム)
・レンジキープを意識する

いずれも、少しの注意でメバル、カサゴは釣り分けられるので、意識して釣ってみよう。

<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>

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