1月31日、初心者の子どもを含めての4人でいわた丸から釣行。経験者撃沈の中、タチウオを釣りあげたのは船釣り初挑戦の2人!その理由とは?
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・前島宣秀)
いわた丸でタチウオ釣り
JR大井町駅から送迎もしてくれる都心の船宿いわた丸は、いつも常連で賑わう楽しい船宿で江戸前釣り中心だが、リクエスト船としても多彩な釣り物に出かけている。

船宿で料金を支払う際に、釣り物仕掛け一組とカップラーメンを頂けるのもありがたい。
初心者へレクチャー
いわた社長から「釣れてるよ」との電話があり、メンバーを集めて釣行となった。集まったのは、経験者である渡辺さん、筆者、船釣り初挑戦の飯田親子。出船前には中乗りに入っていた高野光太さんの熱血指導が。
まずは、ベイトリールの扱い方から始まりエサ付け~誘い方までの一連の説明。オモリが底に着いたら3回素早く巻いて、そこからはゆっくり15回巻く。その後また落として、途中違和感があってもそのまま巻き続ける事。後は現場でやりましょう!

当日のタックル
筆者は、ダイワスリルゲーム64に発売されたばかりの「シーボーグ300J」のタックル。
初心者に釣らせるミッションがあるので、置き竿デットスロー巻き上げで違和感なく食い込ませる64をセレクトした。リールの新型300Jはとても軽量でレスポンス良く、これからの釣行が楽しみ。

船釣り初体験である飯田親子2名は、レンタル竿の手巻きで頑張ってもらった。湾奥からの出船の場合、太陽があたり暖かいのは左舷側であるが、右舷には富士山や羽田滑走路が一望。目の前の離発着が楽しめるのでどちらを選ぶかはあなた次第。
タチウオ大船団に合流
また、川崎と市原の煙突から立ち上がる煙の方向で、風向きや強さがわかるので頭に入れておこう。当日は煙も真っすぐ立ち登る穏やかな冬晴れ。

東京湾天秤タチウオ釣り方
「水深31m、下から10m位までで始めてみてください」と古高亘船長のアナウンスで開始。筆者は速度をPL3の超デットスロー、2本針で初心者の釣り方を観察しながらの指導開始、竿の持ち方、サミング、着底判断、エサ付けが難しいようであった。
竿の持ち方は、力点をバットではなくリールのパーミング、もしくは疲れたらリールより前の部分を持って疲れないように。さらに、サミングは糸フケで絡むことを実際に絡んで学んでもらったりと。なかでも着底判断は難しく、海底にオモリが着くと糸がフケるので見ているようにアドバイス。と言っても、じっと糸を見ていると船酔いにもなるので苦戦。
釣り方はとにかくゆっくりと巻き続けること。速度を変えたり、たまに竿を上にあげたりと、子供相手に教えるのは大変だ。
ビギナーに初タチウオ
反応はあるが、潮が動かずタチウオも口を使ってくれずの大苦戦。常連の方々も今日はダメだ~のため息。
船中でもほとんど釣れない激渋の中で釣りあげたのは、なんと船釣り初めての飯田君(10歳)だった。歓喜の中上がってきたのは指4本クラスの中型。熱心にリールを巻き続ける姿に、将来の釣りキチが見えた。
その後、またまた船釣り初めての飯田さん(親)も追加。4人で2匹の貧果ではあったが、冬晴れの楽しい時間が過ごせた。

「熱い想い」が釣果を左右?
初心者だけが釣れた理由を色々と分析してみた。一番大きいのは、「釣りあげたい熱い想い」ではないだろうか。経験者になればなるほど良い思いをしているので、こんな日もあるさと諦めてしまう。とても耳が痛いのだが。
初心者は特に教えられたことを忠実に守り、素直に粘り強く終日頑張っていたのが勝因だと感じた。「初心を忘れるべからず」を教訓としたい。
引き出しを持つ重要性
釣りは引き出しの多さだと言われるが、特にタチウオには当てはまると感じた一日であった。指導していたとは言え、電動デットスローで終日やっていれば一匹位かかりそうなものだが、筆者も大艫の常連である阿部さんも、一辺倒の釣り方ではお手上げであった。
当日のヒットパターンは小刻みに竿を上下させながらの電動巻き上げが良かったようだが、それでも船中0~3匹であった。聞けば当日職漁船の網が入ったとのことで、好調だったタチウオはどの船も釣果が乏しかった。
<前島宣秀/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り船についていわた丸
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