「イカの王様」と呼ばれるアオリイカ(別名:モイカ、バショウイカ)。今回は、オスとメスの見分け方、エギンガーなら知っておきたい豆知識を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・野中功二)
アオリイカの種類
日本に生息するアオリイカには、シロイカ型・アカイカ型・クワイカ型の3種類があります。
シロイカ型
北海道から沖縄まで日本全国に生息しているアオリイカで、オスは約4kgほど、メスは1~2kg程度に成長します。市場に出回るアオリイカのほとんどはこのシロイカ型で、最もポピュラーなアオリイカです。
アカイカ型
シロイカ型よりも南方系で、主に暖流の影響を受ける地域に棲息し、オスでは6㎏を超えるサイズに成長し、最も大型化するアオリイカ。レッドモンスターとも呼ばれます。
クワイカ(クアイカ)型
500g程度までにしか成長しない小型のアオリイカです。小笠原周辺と南西諸島などに生息し、エメラルドグリーンの綺麗な目の上のアイシャドウが特徴的です。
アオリイカの呼び名も全国ではいろいろあり、九州ではミズイカ、愛知周辺ではモイカ、静岡沼津周辺では芭蕉の葉に似ていることからバショウイカと言われます。水温も上昇すると産卵期に突入。産卵時期は水温と密接しており、16℃がキーワードとなります。3月水温が上がり安定してくると、産卵を開始する個体も出始めます。
オスとメスの見分け方
オスは、背中の模様が横線のシマシマ模様になっています。メスは、背中の模様が点々(ドット柄)になっています。この模様による見分け方が、最も分かりやすいでしょう。

その他、性別によって体格差も出てきます。オスとメスではオスの方が成長が早く、メスの方が成長が遅いです。ただ、秋の新子の頃は判別しにくい場合があります。
アオリイカの豆知識
次に、エギンガーなら知っておきたいアオリイカの豆知識を紹介しましょう。
「手」と「足」がある
アオリイカの足は何本でしょう?10本あるように見えますが答えは8本です。良く見ると2本長い足がありますが、これは「手」なんです。触腕と呼ばれ、エサをとるときに使われます。オスのアオリイカの8本の足(腕)のうち1本は「交接腕(こうせつわん)」と呼ばれています。この腕で精子のカプセルをメスに手渡すため、他の腕とは形が異なっています。
警戒促す「パンダマーク」
アオリイカのエンペラ部分に黒い斑点が出ている時は、仲間へ警戒を促していると言われています。この通称「パンダマーク」と言われる斑点が出ている時は、近くに他のアオリイカがいる可能性が高いと言われています。

産卵期のメスはリリースを
春に海藻に産み付けられた卵は、3週間前後で孵化します。孵化したアオリイカの赤ちゃんは、プランクトンなどを捕食し成長します。

また、アオリイカは素手で触ってはいけないと言われます。人間の手で触ったイカは火傷(ヤケド)状態になり、リリースしてもほとんど死んでしまうようです
エギングで釣れるイカの種類
エギングで釣れるイカの種類ですが、アオリイカ・コウイカ・ヤリイカ・シリヤケ・モンゴウ・スルメ・ケンサキ・ジンドウイカなどが代表的です。

この中で比較的ショアから日中に釣り得るイカは、アオリイカ・コウイカ・シリヤケ・モンゴウイカ・ジンドウイカといえます。

釣れる場所や地域などで異なりますが、楽しいエギングターゲットです。

<野中功二/TSURINEWS・WEBライター>
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