飛行機で出掛けた遠征先で釣り上げた魚の持ち帰りかたをご紹介いたします。これから遠征釣行にトライしてみようと思っている方の参考になれば幸いです。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・宮崎ゆきお)
遠征での釣魚の持ち帰り方
釣魚を持ち帰る方法は、おもに搭乗する飛行機に持ち込むか宅急便等で別送するかのどちらかが考えられます。飛行機と宅急便を併用するという選択肢もあります。それぞれについてご説明します。

飛行機に持ち込む
大手航空2社(JAL、ANA)では、一人につき総重量20kgまで受託荷物として預かってもらうことができます。釣魚も水漏れ対策とニオイ対策をしっかりしてあれば預かってもらえます。
飛行機のメリットは釣れたての魚を最も新鮮な状態で持ち帰れることです。デメリットとしては、無料の荷物の重量枠を魚に使うことになるため、それ以外の預託荷物が制限される可能性があることです。
宅急便で送る場合
宅急便各社の冷蔵温度で配送してもらえるサービスを利用します。メリットは飛行機に搭乗する際の荷物が減らせることです。デメリットは飛行機で持ち帰る場合に比べると魚が手元に到着するのが数日後になることです。取扱い可能サイズ・重量が各社異なりますので要注意です。
宅急便主要3社と航空大手2社受託荷物の最大サイズ・重量は以下の通りです(最新情報は都度ご確認をお願いします)。

最小サイズのヤマトのクール宅急便は3辺120cmなので、大型魚は厳しいです。ブリクラス以上の魚を送る場合は佐川急便かゆうパックになると思います。
飛行機・宅急便併用
もちろん飛行機と宅急便を併用することも可能です。たとえば、持ち帰りたい魚が多すぎて飛行機だけでは重量オーバーとなってしまう場合や、釣魚の一部を自宅以外の知人宅などに送る場合などは飛行機と宅急便を併用すると便利です。
ちなみに筆者は飛行機の預託荷物枠20kgを全部持ち帰る魚に使い切り、座席には機内持ち込みサイズのバッグ1つだけ持ち込んでいます。それ以外の遠征に持ってきた釣り竿やタックルなどをすべて宅急便で自宅に発送しています。
釣魚の梱包について
釣魚を運ぶ際の梱包材はクーラーボックスか発泡スチロールケースになります。飛行機での遠征釣行の場合、発泡スチロールケースを使用している人が多いと思います。
クーラーボックス
保冷性、密閉性、強度などを考えれば釣魚の運搬には最適なアイテムです。ただし、大型のクーラーボックスは、クーラーボックスの重量だけで7~8kg以上の物もあるため、無料預託荷物の枠をクーラーボックスだけでかなり食われてしまいます。また、クーラーボックス自体が破損してしまうリスクも覚悟する必要があります。
発泡スチロール箱
保冷性に優れていて大きなサイズの物でも1kg未満の軽量の物が多く、飛行機にしろ宅急便にしろ、制限重量内で預けられる魚を増やすことができます。デメリットはクーラーボックスにくらべて強度が弱いこと。輸送中にヒビや割れが発生することもあります。

釣魚パッキングと注意点
釣魚を運ぶ際に特に注意しなければならないのが、水漏れと保冷対策です。具体的な対処法を紹介します。
1.最初に魚の水気をできるだけ切り水分を少なくする
2.大きなビニールに魚を入れたうえで発泡ケースやクーラーボックスに入れ二重に防水する

3.新聞紙などを入れておき水気を余分な新聞紙が吸うようにしておく
4.手に入る場合は氷ではなく保冷剤を使用し水が出ない工夫をする

5.氷を入れる場合は氷をチャック付ビニール袋に入れて水漏れを防止する
6.クーラーボックスの場合はバックルや持ち手などにガムテープなどを貼り保護する

ケース重量にも要注意
荷物の重量は魚だけではなく保冷剤や発泡ケースも含めた総重量になりますので注意しましょう。写真のようなトラベルスケールが1個あればどこでも荷物や釣魚の重量が計れるので便利です。

大型魚は持ち帰りできる?
大型魚も発泡スチロール箱やクーラーボックスに入れた状態で制限重量内であれば持ち帰りは可能です。なのでJAL、ANAなどの飛行機は無料なら20kg以下、宅急便系の場合は佐川クール飛脚便で20kg以下、チルドゆうパックで25kg以下なら持ち帰り可能です。
それ以上の大物を持ち帰りたい場合飛行機で追加料金を支払えば32kgまで可能です。大型の発泡スチロール箱が現地で入手可能かどうかは船長や船宿や現地釣り具店などに相談してみましょう。
モンスター級の魚でケースに入りきらない場合や重量オーバー必至の場合は、頭を落としたり、尻尾をおとしたり解体して持ち帰る方法も検討してみてください。

リリースも視野に
くれぐれも持ち帰れないほどの釣り過ぎにはご注意いただき、型の小さいものや大型魚は敬意を持ってリリースしたり、爆釣の場合はある程度以上の数はリリースするなどしたりしていただければと思う。そうすれば資源も保護され、遠征先の豊饒な海が守られ、釣りというレジャーが持続可能になっていいのかなと思います。

<宮崎ゆきお/TSURINEWS・WEBライター>
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