同じ魚種を狙うにしても、フィールドやポイントによってチャンスタイムは様々。今回は隅田川、月島川、豊洲ぐるり公園でサオを出したここ最近の釣行から見えてきたことを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)

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隅田川でチョイ投げシーバス

まずは東京都心を流れる隅田川。勝鬨(かちどき)橋の上流と下流がシーバスのポイントになります。下げ潮だと、川の流れが急過ぎてオモリが流され釣りにならないので、午後から上げ潮になる大潮の日に釣行しました。

中通しオモリ仕掛けに、青イソメエサを房掛けして、20mほど投げて狙います。しかし、夕暮れまで待ってもアタリは無し。帰ろうとすると、ルアーマンが続々と集まり始めました。話を聞くと「これからバチ抜けが始まるので狙いに来た」というので、もう少し粘ることにします。

ルアー入れ食いもエサ不発

午後7時頃の満潮は、すっかり日も落ちていました。潮が止まった様子なので、川の水面を見ると、無数のピンクの生物が繁殖のために漂っています。これが「バチ抜け」かと、感心して見ているそばで、ルアーマン達は次々とキャスト開始。すぐに「バシャッ」と音がしてヒット!まわりで次々にシーバスが取り込まれます。

エサを使った『チョイ投げシーバス』釣りのススメ:場所と潮回りの関係
隅田川の勝鬨橋上流(提供:TSURINEWSライター菊池英則)

これはエサを水面に漂わせるとアタるはず。そこで、投げ釣り仕掛けのオモリを外してウキを付け、本物の青イソメを水面付近に漂わせる作戦に出ます。相変わらず周囲では、バシャッバシャッとシーバスのライズが起きて、イソメ類を捕食している様子。

しかし、本物の青イソメを水面直下に漂わせる作戦でも、すぐそばにいる魚でさえも食い付かず、結局ノーヒットに終わりました。

月島川でも上げ潮は不発

バチ抜けにエサで狙っても、シーバスがヒットしないことがわかったので、今度は隅田川に隣接している月島川を狙います。

エサを使った『チョイ投げシーバス』釣りのススメ:場所と潮回りの関係
下げ止まりの月島川(提供:TSURINEWSライター菊池英則)

しかし、大潮の上げ潮の日の午後に、満潮まで粘ったもののノーヒットに終わりました。

干潮から一時間が勝負

上げ潮狙いは釣りのセオリーですが、今度は発想を変えて、あえて大潮の日の下げ止まりを狙います。潮が止まっていて、いかにも釣れそうになかったのですが、少し潮が上げ始めた時、「ジリジリ!」と鈴が鳴りました。巻いてみると、かなりの手応え。ドラグを使って何とか寄せて取り込むと50cmクラスのシーバス。

さらに、次の大潮の干潮にも釣行しましたが、下げ止まりから上げ潮に変わるタイミングでまたもやヒット!月島川の西仲橋付近は、イソメなどの棲みかになっている浅い磯があるので、ここから潮に乗ってエサが流れる下流側のポイントでヒットすることが分かりました。

豊洲ぐるり公園でまたも不発

最後に、江東区の豊洲ぐるり公園にシーバス狙いで向かいました。中潮の日の上げ潮狙いで、決して悪い潮ではありません。午後4時頃、一度「ジリジリ」と鈴が鳴り、リールを巻きますが、エサを取られただけで残念ながらノーヒット。

エサを使った『チョイ投げシーバス』釣りのススメ:場所と潮回りの関係
夕暮れの豊洲ぐるり公園(提供:TSURINEWSライター菊池英則)

結局、アタリはこれだけで、夕暮れ時に帰ろうとすると、ルアーマンが集まり始めました。集まったルアーマンに話を聞くと「今日は中潮だけどバチ抜けがありそうなので来た」とのこと。

バチ抜けで、いくら本物のイソメエサを水面に漂わせる作戦でも釣れないことは隅田川で経験済みなので、この日はあきらめて帰宅しました。

潮回りの研究が重要

以上の経験から、チョイ投げでシーバスは手軽に狙えても、潮回りを研究しないと厳しいことが分かりました。シーバスはいつもエサを食べるわけではないようです。

隅田川でも、豊洲ぐるり公園でも、午後のタイミングに水中を泳ぐシーバスの姿が見えたので、魚がいてもいつも捕食するわけではなさそうです。

それでは、なぜ月島川で連続キャッチできたのでしょうか?それは、おそらく干潮で運河の水位が下がってポイントが絞られた上、上流側にエサ場があって、待ち受ける居着きのシーバスがいたためと推測できます。

バチ抜けは難しい?

では、なぜシーバスが盛んに捕食しているバチ抜けのタイミングでエサに食い付かなかったのでしょうか?これは、やはりバチ(イソメ類)が、水面をスーッと動く姿にシーバスが反応していたためと思われます。

バチを模したルアーは浮くようになっており、ルアーでスーッと水面を引く方が、アピールできるため、釣果につながるのでしょう。

このように、最初は手探りでも、何度も釣り場に通うとヒットパターンがつかめるようになります。過去の経験では、やはり同じような潮回りの時にヒットしているので、いざヒットした時は、後で潮回りを確認しておくようにしてください。

天気&風波情報を活用しよう

このように、潮回りは大事ですが、潮時表が手元に無くても、TSURINEWSサイトの天気風波情報で確認することができます。

チョイ投げのシーバスは、手軽にヒットする場合もある一方、潮回りを研究することで連続ヒットも夢ではありません。ぜひ研究して身近な大物を狙ってみてください。

<菊池英則/TSURINEWSライター>

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